WordPressを使ってブログなどの記事を作成する際に、第一印象を決める重要な要素となるのがアイキャッチ画像です。
適切なサイズで作成すれば、ページのデザイン性やクリック率を向上させることができます。
この記事では、アイキャッチ画像のおすすめサイズや作成時のポイント、さらにWordPressでのサイズ変更方法について詳しく解説します。
アイキャッチ画像を作るときのおすすめサイズ
アイキャッチ画像を作る際には、推奨されるサイズにすることで、クリアな画像が表示されやすくなります。
ここでは、アイキャッチ画像を作る際のおすすめサイズや注意点について解説します。
横1200ピクセル×縦630ピクセル
アイキャッチ画像のサイズで推奨されているのは横1200ピクセル×縦630ピクセルです。
このサイズを基準にすることで、画像がトリミングされるリスクを避けられ、どのデバイスでも表示されたときのバランスがよくなります。
また、モニターに用いられる16：9の比率も重視されており、横1280ピクセル×縦720ピクセルも「推奨されるサイズ」として紹介されている場合があります。
ただ、解像度が高すぎる画像を使用するとページの読み込み速度に影響するため、適度な解像度で作成しましょう。
重要なことは中心部へ配置する
アイキャッチ画像を作成する際にポイントとなるのが、重要なことは中心部へ配置する点です。
GoogleやLINE、FacebookなどのSNSで表示される際、サムネイルが正方形で表示されることがあります。
この時、アイキャッチ画像の真ん中あたりが切り抜かれる形で表示されるため、正方形になることを想定して配置を行うことが重要です。
スマホなど小さな画面で表示される際も、中心部に情報が集中していると視認性が高まります。視線誘導を意識して配置すると、画像の訴求力をさらに高められるでしょう。
そもそもアイキャッチ画像とは
アイキャッチ画像は、ブログや記事の顔ともいえる存在です。ここでは、アイキャッチ画像の役割や効果について詳しく説明します。
視覚情報で読者を惹きつけられる
アイキャッチ画像は、読者の目を引くために重要な役割を果たします。特にインターネットでは情報が溢れているため、読み進めていこうという興味関心をかき立てることが必要です。
また、アイキャッチ画像は読者に「この内容が自分にとって有益かもしれない」と直感的に感じさせる効果もあります。特に情報量の多い記事では、画像がその内容を端的に伝える手助けをしてくれます。
視覚的に端的な情報を伝えるために、アイキャッチ画像の活用は必須といえます。
記事のデザイン性が向上する
アイキャッチ画像は、記事全体のデザイン性を向上させる効果もあります。適切に選ばれた画像は、文章と調和して見栄えのよいページを作ることに繋がります。
もし文字情報だけで記事を作成する場合、デザイン的にはシンプルなものになってしまうでしょう。
特に、統一感のあるデザインやカラーを意識してアイキャッチ画像を作成することで、サイト全体のクオリティも高まります。結果的に、読者が記事を最後まで読み進めやすくなります。
画像検索でSEO効果が期待できる
適切なアイキャッチ画像は、SEO対策にも影響を与えます。特にGoogle画像検索において、オリジナル性の高い画像は検索上位に表示される可能性があります。
また、画像ファイルに適切な名前やalt属性を設定することで、検索エンジンに記事の内容を正確に伝えることができます。このような細かな対策を行うことで、アイキャッチ画像による検索流入の増加が期待できます。
このように、アイキャッチ画像は単なるデザイン要素ではなく、SEO対策の一部として活用することができます。
アイキャッチ以外の画像サイズ
アイキャッチ画像では横1200ピクセル×縦630ピクセルが推奨されるサイズとなりますが、他にも最適な画像サイズが存在します。
ここではアイキャッチ以外の画像サイズにおける、縦横の理想のサイズを解説します。
記事内画像サイズ
記事内で使用する画像は、幅800ピクセルから1,000ピクセル程度がおすすめです。このサイズは、PCでもスマートフォンでも適切に表示されるため、視認性が高いのが特徴です。
また、画像が大きすぎるとページの読み込み速度に影響を与えるため、適切にリサイズし、圧縮することが重要です。読み込み速度はSEOにも直結するため、常に軽量化を意識しましょう。
サイトアイコン画像サイズ
サイトアイコンは、ファビコンとしてブラウザのタブや検索結果に表示される小さな画像です。形状は正方形で縦横512ピクセル以上がおすすめです。
ちなみに、サイトアイコンのサイズ自体は縦横16ピクセルです。
視認性を高めるために、シンプルなデザインを採用しましょう。複雑なデザインは小さいサイズでは見づらくなるため、象徴的なマークやロゴで作成することをおすすめします。
OGP画像サイズ
OGP画像の推奨サイズは、アイキャッチ画像と同じく横1200ピクセル×縦630ピクセルです。
そもそもOGPとはOpen Graph Protocolの略称でページを開いた際に自動的に表示される画像を指すものです。WebサイトをSNSで共有する際、表示される画像がOGP画像です。
また、OGP画像にテキストを追加する場合は、フォントサイズや配置に注意し、視認性を確保しましょう。
成果が出るアイキャッチ画像のポイント
成果が出るアイキャッチ画像にはいくつかのポイントを意識する必要があります。ここでは、成果が出る画像作成のコツを解説します。
記事の内容とマッチさせる
成果が出るアイキャッチ画像にするには、画像と記事の内容がマッチしているものが求められます。
仮に、記事の内容とマッチしていない画像を選んだ場合、ユーザーが探し求める情報が載っていないと判断されやすく、最後まで読み進められることなく離脱される恐れがあります。
たとえば、料理の記事には料理の写真、旅行の記事には観光地の風景など、記事のテーマに合った画像を選ぶようにしましょう。
キャッチーなテキスト情報を設定する
アイキャッチ画像の上にキャッチコピーやタイトルを配置することで、視覚的なインパクトをさらに強化できます。画像だけでは伝わらない具体的な内容や記事の魅力を、一目で読者に伝えることができます。
たとえば、記事タイトルを画像に組み込む場合は、フォントサイズや色のコントラストを工夫して、目立つデザインに仕上げましょう。ただし、文字が画像を覆い尽くしてしまうとデザインが煩雑になるため、余白やバランスを意識することが大切です。
アイキャッチ画像のサイズを統一する
サイト内でアイキャッチ画像のサイズを統一することで、全体的なデザインの一貫性を保てます。統一感のあるサイトは、読者が読みやすいだけでなく、信頼できる印象を与えます。
また、異なるサイズの画像を使用すると、読み込みに時間差がでたり、レイアウトが崩れたりする原因になるため注意が必要です。
特に複数の執筆者が関与するサイトでは、画像サイズのルールをあらかじめ設定しておくことをおすすめします。
画像のファイルサイズに注意する
画像のファイルサイズが大きすぎると、ページの読み込み速度に悪影響を与える可能性があります。表示に時間がかかると読者が離脱することになり、SEO的にも問題が出てきます。
特にスマホなど、パソコンよりも通信速度が遅い場合もあり、より悪影響を受ける恐れがあります。
GoogleのPageSpeed Insightsなどを活用して、ファイルサイズを適切に圧縮しましょう。
また、WebP形式やJPEG圧縮などを活用することで、高画質を保ちながらファイルサイズを小さくすることができます。
アイキャッチ画像の作成におすすめツール
アイキャッチ画像を簡単に作成できるツールを活用することで、デザイン初心者でも魅力的な画像を作ることができます。ここでは、特におすすめのツールを紹介します。
Canva
Canvaは、初心者向けに設計されたオンラインで利用できるツールです。
操作が非常に簡単で、ドラッグ＆ドロップでテンプレートを編集するだけで、魅力的なアイキャッチ画像を作成できます。
無料版でも多くの素材やフォントが使用可能で、コストをかけずに高品質なデザインを作りたい方に最適です。
有料版を利用すれば、プレミアム素材の利用やチームでの共同作業が可能になります。
Canvaの豊富なテンプレートを活用すれば、アイデアに困ることなく、直感的にデザインが行えるでしょう。
Photoshop
Photoshopは、プロも使える画像編集ツールとして広く知られています。細かい調整が可能で、色補正やエフェクトの追加、レイヤーを使った複雑なデザインが作成できます。
アイキャッチ画像に高度な加工を施してクオリティを上げたい場合には最適です。
ただし、操作が複雑で学習コストがかかるため、初心者にはハードルが高いかもしれません。まずは簡単なチュートリアルを参考にしながら、基本的な使い方を覚えるところから始めるとよいでしょう。
Illustrator
llustratorは、ベクター形式のデザインが得意なツールで、アイキャッチ画像を作成する際にも大いに役立ちます。
特に文字や図形を使ったデザインを作成する場合に威力を発揮します。ロゴやアイコンを組み込んだデザインにも対応でき、拡大しても画質が劣化しない点が特徴です。
アイキャッチ画像に関しては凝ったデザインのものを作れるほか、ロゴの制作など、記事のクオリティを高めるのにつながります。
機能性が豊富な分、Photoshop同様に対応・調整にはある程度の時間がかかりますが、慣れてくると複雑なデザインも作成可能になります。クオリティの高いアイキャッチ画像を目指す方には特におすすめです。
WordPressでアイキャッチ画像のサイズを変更する方法
WordPressで使用するアイキャッチ画像のサイズを簡単に変更する方法があります。ここでは、具体的な方法を3つ紹介します。
WordPressのダッシュボードで画像サイズを変更する
WordPressの管理画面から、画像サイズを設定することができます。「設定」→「メディア」に進むと、サムネイル、中サイズ、大サイズの各項目が表示されます。ここでサイズを設定すれば、アップロード時に自動的に画像がリサイズされます。
記事内の画像は、ブロックエディタであれば、直感的に変更可能です。
また、すでにアップロードされた画像は、「Regenerate Thumbnails」などのプラグインを使用してすべての画像を新しい設定に合わせることができます。
ペイントツールで画像サイズを変更する
WordPressにアップロードする前に、画像編集ソフトを使ってサイズを調整することもできます。Windowsの「ペイント」やMacの「プレビュー」など、無料で使えるツールを活用すれば、手軽にリサイズが可能です。
また、無料のオンラインツール（TinyPNGなど）を使うことで、ファイルサイズの圧縮やリサイズを一度に行うこともできます。アップロード前に調整しておけば、WordPress上での処理が不要になるため効率的です。
プラグインを使って画像サイズを変更する
WordPressでは、プラグインで画像サイズを簡単に変更できます。
「Imsanity」などのプラグインをインストールすれば、アップロード後の画像を自動的にリサイズしたり、特定のカスタムサイズを追加したりすることが可能です。
特に、大量の画像を一括で処理する場合や、異なる投稿タイプごとに画像サイズを変更したい場合に便利です。プラグインを活用すれば、サイト運営が格段にスムーズになるでしょう。
まとめ
アイキャッチ画像は、WordPressを始めとするブログ記事の魅力を引き出し、読者を惹きつけるために欠かせない要素です。
適切なサイズで作成し、ポイントを押さえることで、SEO効果やクリック率の向上が期待できます。
今回紹介した内容を参考に、魅力的なアイキャッチ画像を作成してみてください。
