Webサイトの離脱をなくすには?マーケター必見の改善ポイント教えます

現代のデジタルマーケティングにおいて、Webサイトの訪問者がサイトを訪れた直後に立ち去ってしまう事象は、多くのマーケターにとって深刻な課題です。

逆をいえば、企業のホームページやブログを訪れたユーザーが離脱せずに、資料ダウンロードや問い合わせといった行動を起こすことがビジネス成功への道なのです。

そこで本記事ではWebサイトの離脱を防ぐための改善ポイントについて紹介します。

訪問者をWebサイトに引き留め、新規顧客獲得や集客増加につなげる施策を見ていきましょう。

目次

ユーザーの離脱を防ぐ方法7選

Webサイトの運用者やマーケターは、誰もが一度は訪問者が短時間で離脱してしまう問題に直面したことがあるでしょう。幸いなことに、ユーザーの離脱を防ぐための施策はいくつか存在します。

まずは、ユーザーの離脱を最小限に抑える7つの方法をお伝えしていきます。

コンバージョンまでの導線を最適化する

コンテンツが高品質であってもほかのページに遷移する方法が不明確な場合、1ページしか閲覧せずにサイトから離れてしまうことがあります。そのため、資料請求や申込フォーム、登録サイトといったコンバージョンにつながる導線をわかりやすく設置しましょう。

例えば、Webサイトのトップやサイドに配置されたメニューバーなどがおすすめです。

CTAを適切に設置する

CTA(Call to Action)とはいわばコンバージョンへの重要な道筋です。

コンバージョン率を上昇させるためには、CTAを際立たせてユーザーに行動を促す工夫が欠かせません。また、ユーザーはさまざまな目的でWebサイトを訪れるため、その目的に合ったCTAの導入も重要です。

さらに、CTAは一度設定したら終わりではありません。Webサイトの内容やデザインの変更にあわせて定期的に見直しや改良を行ってください。

入力フォームをシンプルにする

資料請求や新規会員登録といった、フォームの入力項目をシンプルにすることもおすすめです。なぜなら、フォームからの離脱が多い場合、訪問者が「入力が煩わしい」と感じている可能性が高いからです。

そのため、入力項目を減らすことで訪問者はフォームの記入が簡単に感じられ、離脱率が低下することが期待できます。

特に、住所など入力項目が多い場合は必要最小限の項目に絞りましょう。フォームからの離脱を減らすことはアクセス数や顧客獲得の増加に大いに寄与します。

タイトルとページの内容を一致させる

多くの訪問者はタイトルを見てからページを開くため、読者の期待に応えるためにはタイトルと内容を調和させることが不可欠です。

例えば、「ダイビングにおすすめの海をご紹介!」というページタイトルの場合、そのページには実際におすすめの海に関する情報が充実している必要があります。

しかし、ダイビングに適した海に関係のない海の生物や潜水士の話が主体となっていると、訪問者はすぐに離脱するでしょう。そのため、ページはタイトルと一致した情報で構成するべきです。

コンテンツのクオリティを上げる

良質なコンテンツは訪問者にとって有益な情報源であればあるほど、彼らがWebサイトに滞在し続ける可能性が高まります。

訪問者のニーズがわかるのが検索意図です。検索意図とはユーザーが特定のキーワードで検索したときに何を求めているのか、どの種類の情報やコンテンツを期待しているのかを意味します。

検索エンジンを使用するユーザーは何か特定の情報やサービス、相談したい内容の解決策を求めています。そのため、彼らのニーズにマッチしたコンテンツを制作し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることで離脱率低下も実現できるでしょう。

ページの表示速度を改善する

ページが速く読み込まれると、訪問者はストレスを感じずにコンテンツを閲覧でき、よりよいユーザーエクスペリエンスを体感できます。

ページ読み込みの遅さはユーザーをイライラさせ、離脱率を上げる原因になります。そのため、Webページの表示速度を改善することも忘れずに実施してください。

例えば、サイトに設定されている画像を圧縮することで、読み込み速度を向上させることができます。

レスポンシブ対応にする

モバイルデバイス向けにレスポンシブ対応したWebサイトを構築することは、ユーザー満足度において非常に重要です。なぜなら、Webサイトがスマホやパソコン向けに最適化されていない場合、ページの閲覧やナビゲーションが困難になるためです。

ユーザーが会社のホームページや広告LP、サービスのFAQサイトを閲覧しているときにストレスを感じるようであれば、すぐに画面を落として別のサイトを探しに行くかもしれません。

そのため、異なるデバイス上でも一貫したユーザーエクスペリエンスを提供できるようレスポンシブ対応にしましょう。

離脱されにくい導線をつくるポイント

Webサイト運営者やオンラインビジネスの経営者にとって、訪問者がサイトを回遊し、コンバージョンにつながるアクションを起こすことは共通の目標です。

そこで、具体的に訪問者に離脱されにくい導線をつくるポイントを紹介します。

関連ページへのリンク

Webページで離脱を最小限に抑えるための鍵となるのは、ページの最下部に関連するコンテンツへのリンクを配置することです。

これは特にブログなどで一般的に使用される手法で、ユーザーがページ内容に興味を持ったタイミングで関連記事へ誘導し、ユーザーの関心を維持するのに役立ちます。

フッターナビ

ページ上部に配置されたグローバルメニューと同じメニューをページの最下部にも設けることで、ユーザーはページトップに移動せずに簡単に別のページにアクセスできます。

通常、ページを読み進めるユーザーはページ下部にスクロールするため、その位置にも同じメニューがあることでほかのページへの遷移がスムーズになります。

検索機能

大きなWebサイトでは検索機能を導入しましょう。

たくさんの商品やページがある大規模なサイトの場合、全てのリンクを一覧にすると見にくくなってしまいます。そのため、検索窓を設置して全体を整理し、ユーザーが情報を探しやすいページにしましょう。

パンくずリスト

パンくずリストとは、上位の階層から下位の階層へと進む際の経路を表示します。

サイトの上に表示されていることが多く、訪問者にどのページにいるのか、またそれがどのページに属しているのかを理解させるのに役立ちます。

例えば、Webサイトの階層が次のようになっている場合

  • トップページ
  • カテゴリA
  • サブカテゴリB
  • 特定の製品ページ

パンくずリストは次のように表示される事が多いです。

トップページ>カテゴリ >サブカテゴリB>特定の製品ページ

これにより、訪問者は現在のページがどこに位置しているのかがわかるため、必要に応じて上の階層へ戻ることができます。

このように、パンくずリストはWebサイト内でのナビゲーションをシンプルにしてくれます。

カテゴリトップへ戻るリンク

Webサイトにはカテゴリトップへのリンクを設けることが鉄則です。

これにより、ユーザーはいつでもスタート位置に戻ることができ、行き止まりになったり迷子になったりすることを防げます。

掲載ページに関連リンクがない場合でも、カテゴリトップへ戻るリンクがあるだけでユーザビリティは変わるため、ぜひ自身で使い勝手を見てみてください。

ユーザーに離脱されてしまう原因

ユーザーがWebサイトやアプリを離脱してしまう原因は多岐にわたります。

「Webページの読み込みが遅い」「欲しい情報が見つけにくい」など、さまざまな要因が離脱を引き起こす可能性があります。

ここからは、ユーザーが離脱してしまう一般的な理由を紹介していきます。自社のサイトにあてはまるものがないか、チェックしてください。

ユーザーに不便なサイト設計になっている

Webサイトの設計において使いにくい要素が存在すると、ユーザーは離脱しやすいです。

例えば、問い合わせフォームや電話番号が見つけにくかったり、内部リンクの位置が明示されていなかったりすると、ユーザーはストレスを感じて「別のサイトに行こう」という気持ちになるでしょう。

ユーザーのニーズを満たせていない

ユーザーは必要な情報を求めてWebサイトを訪れます。もしWebサイトがユーザーの検索意図にマッチする情報を提供していない場合、ユーザーの離脱率は上がります。

そのため、ユーザーのニーズを理解し、それに応じた情報を提供することはWebサイト制作の鉄則です。

ページの表示速度が遅い

Googleによるデータによればページの読み込み時間が1〜3秒の場合、離脱率が32%、1〜5秒の場合は90%といわれています。

このようにページの読み込み速度が遅いとユーザーは待たされることに不快感を抱き、Webサイトを離れる可能性が高まります。特に手軽さが魅力のスマホ利用の増加に伴い、高速な読み込み速度は不可欠な要素です。

情報を得て満足してしまう

ユーザーは必要な情報を得て満足したらサイトを離れます。深刻な問題ではありませんが、参考URLの内容や適切なCTAボタンの設置によって潜在的なニーズに働きかけることで、ユーザーを引き留めることは期待できます。

離脱率の高いページを分析し、登録ページや申込フォームでなければ気にしなくてよいでしょう。

ユーザーの離脱が多いことによる悪影響

ユーザーの離脱が頻発することは、Webサイトやデジタルプラットフォームにとって大きな悪影響です。

具体的にどのようなインパクトがあるのかお伝えしていきます。

サイト全体のPVが伸びにくい

ユーザーの離脱率が高いWebサイトは、ページビュー(PV)が伸びにくい傾向にあります。ページが重たい、見にくいなど第一印象が悪いとユーザーはページが読み込まれる前に不満を感じ、サイトを離れてしまうでしょう。

PVの増加にはユーザーが複数のページを閲覧する必要があるため、高い離脱率ではこの機会が減少してしまうのです。

検索エンジンから評価されにくい

Googleやほかの検索エンジンはユーザーエクスペリエンスを重視し、離脱率が高いサイトを評価できません。

離脱率が高いと、SEO(検索エンジン最適化)のランキングが下がり、検索結果での表示が制限される可能性があります。結果としてトラフィックが得にくくなるでしょう。

収益が見込めない

ユーザーがWebサイトをすぐに離れる場合、購入やコンバージョンの機会が失われます。

例えば、ECサイトでは商品の購入やフォームの入力、広告のクリックなどが収益につながります。

ユーザー離脱が頻発するとこれらのコンバージョンが減少するので、収益が見込めなくなるのは誰でも想像できますよね。

離脱率と直帰率の違い

離脱率と直帰率はWebサイト運営者にとって馴染みのあるものかもしれませんが、正確な意味はご存知でしょうか?

これらの指標はWebサイトやオンラインプロジェクトの成功を測るための大切な要素です。ここでは離脱率と直帰率の違いについて説明します。

離脱率とは

離脱率とは、Webサイトを構成するページすべてのPV(ページビュー)で、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。

計算方法は離脱数(サイトを離れた訪問者数)を、ページビュー数(特定のページの閲覧数)で割り、その結果を100倍してパーセンテージで表します。

具体的な計算式は次のとおりです

離脱数÷ページビュー数×100

一般的に低い離脱率はよい状態を示し、訪問者がサイト内で複数のページを閲覧して相互作用があることを示唆します。

一方、高い離脱率は訪問者がすぐにサイトを離れることが多いことを指しているため、改善が急務となります。

直帰率とは

直帰率はWeb解析の指標の一つで、Webサイトの訪問者が最初のページを見てからサイトを離れ、ほかのページを閲覧せずにセッションを終了する割合を示します。

直帰率は、特にWebサイトのランディングページ(訪問者が最初にアクセスするページ)の効果を評価するのに役立ちます。

直帰率の計算方法は、直帰数(最初のページを見てセッションを終了した訪問者数)を、セッション数(訪問者がサイトにアクセスしてページを閲覧するまでの期間)で割り、その結果を100倍してパーセンテージで表します。

具体的な計算式は次のとおりです

直帰数÷セッション数×100

低い直帰率は訪問者がランディングページからほかのページに進んでいることを示し、Webサイトの目的やコンテンツが適切であることを示唆します。

高い直帰率は訪問者がランディングページを見てすぐに離れる傾向があることを示し、改善の必要性を訴えています。

離脱率や直帰率の目安

離脱率と直帰率は業種やWebサイトのページの性質によって大きく異なります。

直帰率は平均的に約50%前後ですが、離脱率はユーザーの多様な行動パターンが存在するため、平均値を単純に取得することは難しいです。

そのため、自社Webサイトの離脱率の変化を定期的に確認し、低下傾向が見られる場合は該当ページの改善を検討してください。

離脱率が高くてもOKなページ

Web解析の世界では離脱率が低いことがよいとされがちですが、実は一部のページにおいては離脱率が高くても問題ありません。

なぜなら、Webサイト内に存在するさまざまなページは訪問者にとって通過点であったり、特定の情報を探し求めている際にはすぐ離れることが期待されるからです。

そこで高い離脱率が許容されるページにはどのようなものがあるのかご紹介します。

サンクスページ

サンクスページとはECサイトなどで特定のアクションが完了した際に自動的に表示されるページのことです。具体的には次のようなものがあげられます。

  • ショッピングサイトでの決済完了後に表示される「ご購入ありがとうございました」のメッセージが含まれたページ
  • 新しい会員登録が完了した場合に表示される「会員登録が完了しました」のページ

ユーザーがここで長時間滞在することは無意味なので、離脱率が高くても問題視されません。

外部サイトへの誘導ページ

外部サイトへの誘導ページは、Webサイトの訪問者を外部Webサイトやリソースに案内するためのページです。広告やアフィリエイトページといった「協力関係」がある際に利用されます。

目的は訪問者をほかのWebサイトに案内することなので、Webサイトを離れることはポジティブです。したがって離脱率が高くても問題ないのです。

離脱率の改善が必要なページ

Webサイトは離脱率が高くても問題のないページばかりではありません。

ここでは改善が必要とされるページに焦点を当て、その理由を掘り下げていきます。

コンバージョン前のページ

コンバージョン前のページとは、購入や登録、資料請求といったコンバージョンを達成する前にアクセスするページです。

例えば、商品の詳細ページや製品カテゴリページがこれに該当します。訪問者はまだコンバージョンの最終段階に達していません。

ここで離脱率が高いのであればカスタマーガイドや特典の強調、関連製品の提案などを通じて訪問者をコンバージョンに導く施策を打ち出しましょう。あと一歩で目標達成なのに勿体ないです。

ユーザーの流入が多いページ

多くの訪問者が流入するページはランディングページ(LP)が代表的でしょう。LPで離脱率が高いと売上につながらず、広告の費用対効果は悪化します。

主な原因としては、訪問者の期待とページの内容の不一致です。ユーザーニーズを満たす魅力的なコンテンツやCTAボタンの設置により、ユーザーがサイト内に滞在したくなる施策が求められます。

フォーム画面ページ

フォーム画面ページとは、訪問者から情報を収集するためのフォームが含まれたページです。

例えば、連絡先フォームや購読フォーム、登録フォームがあげられます。これらのページで離脱率が高い場合、フォームの簡素化や住所の自動入力などユーザーがスムーズにフォームを入力し、提出できるように改善してください。

「どんな項目だったら自分は入力しやすいか」とユーザー視点に立つことは非常に大切です。

Webサイトの離脱に関するよくある質問

何が離脱を引き起こすのか、そしてどのように離脱率を削減することができるのかについての質問は多くのWebサイト運営者にとって共通の課題です。

最後にWebサイトの離脱に関するよくある質問を見ていきます。

エンゲージメント率ってなんですか?

エンゲージメント率はWebサイトの成功を評価するための重要な指標の一つです。これはユーザーがWebサイトにどれだけ興味を持ってくれているかを示すもので、次の式で算出されます。

エンゲージメント率 = 興味を持ったユーザーの数 / サイトの総セッション数

この指標はユーザーのサイトへの興味を反映し、Webサイトが訪問者の心をどれほどつかんでいるかを測るのに役立ちます。

高いエンゲージメント率はユーザーがサイトを訪れた後に興味を持ち、それを維持していることを示すため、Webサイトの成功と品質の高さを表しています。

サイトの離脱率と滞在時間は関係ありますか?

離脱率が高く滞在時間の短いページがあると、ユーザーがコンバージョンページに至る可能性が下がります 。そのため、Googleアナリティクスを駆使して離脱率が高いページを分析する必要があります。

検索結果で上位表示されているページであっても、ユーザーの検索意図を満たしていなければタイトルやリード文で離脱され、滞在時間が短くなる可能性があります。

また、デザインが見にくかったり文章が読みづらかったりするページも、すぐに離脱される傾向があります。そのため、運用しているサイトのどのページに離脱の原因があるのかを見極め、改善してください。

ユーザーの目線に立てば改善の方向性が見えてくる

いかがでしたでしょうか。本記事ではWebサイトの離脱率の概要や原因、対策をお伝えしてきました。

Webサイト制作や運用において、ユーザー目線に立つことは非常に重要です。ユーザー視点でWebサイトを評価し、彼らのニーズや期待に合致するように改善策を考えることで、サイトの離脱率を減らす方向性が明確になります。

ぜひWebサイトの離脱率を改善し、オンラインでの存在価値を高めてください。

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