Webサイト作成のカギともいえるページタイトルとサイト名ですが、この2つは意外と混同されがちです。
しかし、それぞれ違った役割があり、SEOを意識したサイトを作るときに気をつけるべきポイントも変わってきます。
この記事では、ページタイトルとサイト名の違いやそれぞれの設定方法をご紹介します。
ページタイトルとサイト名の違い
Webサイト制作初心者の中には、ページタイトルとサイト名を同じものと考える方がいるかもしれません。
しかし、これらは異なる要素で、SEO記事作成時にその違いを理解することは重要です。
以下で、その違いを詳しく説明します。
ページタイトルとは
ページタイトルは、ブラウザのタイトルバーや検索結果に表示されるブログやホームページなどのWebページの題名のことです。
ページタイトルには、そのWebサイトが伝えたいことや内容が詰まっており、検索エンジンやユーザーが検索をかけたときに「これを見れば知りたいことを知れる」と感じさせる役割を持ちます。
Webサイト内のページ一つひとつに異なるページタイトルが設定できるので、より悩みを持つユーザーにサイトを見つけてもらいやすく、Webサイトの目印ともいうべき存在です。
サイト名とは
サイト名は、該当のWebサイトの名称をさします。ショップ名のようなもので、ページタイトルがWebページの内容を伝える存在であるのに対して、サイト名はWebサイトを運営する会社や人物、ブランドのイメージやコンセプトを伝える存在です。
「このサイトではこんなジャンルの情報を発信しています」「このサイトを通じてこんなことを知ってほしい」という思いをユーザーに伝える役割を持ち、SEOにおいて、ブランド認知度の向上やユーザーからの信頼性獲得にもつながります。
サイト名を設定することで、ブランドやそのWebサイトが目指す方向に一貫性が生まれるというメリットもあります。
ページタイトルの役割
サイト名とは似て非なるページタイトルですが、その役割にはどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、ページタイトルの役割について掘り下げていきます。
ページの内容をユーザーや検索エンジンに伝える
ページタイトルを設定することで、そのページを見てわかること、どのような悩みが解決できるのかをユーザーや検索エンジンに伝えられます。
ユーザーがなにか疑問や悩みを解消したいときに、リサーチした検索結果ページでまず目に入るのが、ページタイトルです。
どのサイトを見るかを選ぶときに、ページタイトルを見て選ぶ方は多いのではないでしょうか?
ページタイトルはユーザーが閲覧するWebサイトを決めるときの重要な判断材料となります。
また、SEOで重要なカギを握る検索エンジンにWebページの内容が「ユーザーにとって適切な情報源である」というアピールをする意味でもページタイトルは重要な役割を担います。
検索順位(SEO)に大きく影響する
関連性の強いキーワードなどを盛り込み、適切なページタイトルを設定することで、検索エンジンが「ユーザーにとって有益な情報が掲載されている」と判断し、検索順位に大きな影響を与えます。
ユーザーの悩みや疑問に対して、より関連性が高いWebサイトとして検索エンジンに認識されれば、検索順位が上昇することも珍しくないのです。
検索順位が上がるということは、それだけユーザーの目に留まりやすくなり、閲覧される機会が増えます。
閲覧の母数が増えれば増えるほど、コンテンツマーケティングの効果は発揮されるので、適切にページタイトルを設定することが重要です。
さらに読者の心をつかむようなキャッチーなタイトルは、その傾向が強くなります。
SNS経由のアクセス数や拡散力にも影響する
目まぐるしく発展し続けているSNSでも、ページタイトルは大いに活躍します。
WebページにSNSへのシェアボタンを設置しておけば、「この情報をもっと多くの人に広めたい」と感じたユーザーがそのページを自分が登録するSNSアカウントでシェアしてくれます。
シェアしたときに、ページタイトルはそのシェア投稿のタイトルとして表示されることが多く、より多くのユーザーの目に留まりやすくなるのです。
魅力的で、的確なページタイトルを設定しておけば、SNSという手軽な情報共有の場で多くのユーザーの目をひき、高い広告効果が得られるでしょう。
ページタイトルは、検索エンジンの評価を高めるみならず、ユーザーの「クリックしたい」「拡散したい」気持ちを喚起するのに重要です。検索1位表示をされていてもページタイトルが魅力的でなければクリックされないこともあり得ます。
記事スナイパーはSEO歴20年以上のディレクターが、知見を活かした独自ノウハウに沿って、検索エンジンにもユーザーにも評価されるページタイトルを設定します。
細部にまでこだわった記事スナイパーのSEO記事、ご興味のある方は記事スナイパーサイトをご覧ください。
サイト名の役割
Webサイトの看板ともいうべきサイト名ですが、役割はそれだけではありません。ページタイトル同様にSEOにおいても重要な役割を担っています。
ブランドイメージやコンセプトを表現する
サイト名は、そのWebサイトが目指しているイメージやコンセプトを表現する役割も持ちます。
サイト名からユーザーはWebサイト、ひいては運営している企業やブランドに対するイメージを膨らませ、より興味を持ってくれます。
サイト名がユーザーに与える情報はそれだけではありません。Webサイトの持つテーマや目的などを知ってもらう手段としても有用で、ユーザーからの信頼性向上にも繋がるのです。
見込み客に記憶してもらう
そのWebサイトを閲覧しているということは、扱っているジャンルに多少なりとも興味を持っているということになります。
将来的に顧客になりそうなユーザーは見込み客と呼びます。サイト名がより魅力的かつ信頼性に足る響きを持っていれば、より強く見込み客の記憶に残るでしょう。
コンテンツマーケティングにおいて、顧客獲得のためにまず重要なことは、記憶してもらうことです。
ほかのWebサイトにはないようなインパクトのある記憶に残りやすいサイト名だとなお、覚えてもらいやすいでしょう。
検索エンジンの評価に影響を与える
ページタイトルと同様に、サイト名はユーザーだけではなく、検索エンジンの評価にも大きな影響を与えます。
Googleのような検索エンジンでは、ネット上に無数に上がる情報に対して検索アルゴリズムと呼ばれる順位づけを行っています。
主に特定の情報への関連性をチェックしてこの順位は決められるのですが、その要素としてサイト名も含まれているのです。
関連性の高いキーワードを含むサイト名を設定すればそれだけ高い順位が期待できます。
SEOに強いページタイトルの決め方
ページタイトルは、SEOにおいて大きな役割を持ちますが、その役割を最大限に発揮させるためにはどうしたらよいのでしょうか?
ここでは、SEOに強いページタイトルの作り方をご紹介します。
対策キーワードを必ずタイトルに含める
まず大切なポイントが、対策キーワードをタイトルに入れることです。対策キーワードとは、ユーザーが特定の情報を調べる際に入力するキーワードをさします。
例えば、敏感肌との相性がよい化粧水を調べようとしたとき、多くの場合「敏感肌用化粧水」「低刺激化粧水」などの「敏感肌との相性がよい化粧水」を連想させるワードを入力して検索にかけます。
これが対策キーワードです。これらをSEOツールなどから得られるデータを分析して、ページタイトルに盛り込みます。
ただし、あまり盛り込みすぎるとスパム扱いになるので、ほどほどにしましょう。
キーワードや伝えたい内容は先頭に配置する
スマホやパソコン・常用している検索エンジンなど、ユーザーの閲覧環境によってページタイトルの表示は異なります。
場合によっては文字数が多いとページタイトルが途中で切れて表示されることもあるので、対策キーワードや関連キーワード、伝えたい内容はタイトルの先頭におきましょう。
タイトルの始まりだけをみても、ユーザーの興味を引けるようなページタイトルをつくることがポイントです。
ユーザーが得られるベネフィットを入れる
そのWebサイトを閲覧することで、ユーザーがどのようなベネフィットを得られるかを伝えることも重要です。
ベネフィットとは、その記事を閲覧することでユーザーが得られる効果や利益のことです。
例えば、SEO記事について説明したページタイトルを「SEO記事とは?」で設定した場合、対策キーワードしか意識していないので、ユーザーからはただ「SEO記事について書かれているだけ」とみなされます。
しかし、ここに「SEO記事とは?対策キーワードを意識して検索順位が上がるページタイトルを設定しよう」と追加すれば、「検索順位が上がるSEO記事の書き方がわかる」というユーザーにとって有益な印象が生まれます。
そのページを見ることでユーザーにどのような恩恵があるのかをタイトルでしっかりアピールしましょう。
ページの内容とタイトルを一致させる
ページの文章内容とタイトルや見出しが一致していないと、検索エンジンによっては自動的にタイトルを変更されてしまう場合もあります。
変更されるタイミングなどは決まっていないので、「いつの間にか設定したタイトルと変わっている」という状況も珍しくないのです。
サイトの運営側の意志に沿わないタイトルにされている可能性もあるので、閲覧数が伸び悩んでいるなどの場合はチェックしてタイトルを見直す必要があります。
集客できるサイト名の付け方
サイト名も、ただ自分の好きな言葉を入れるだけでは集客効果は望めません。
ここで紹介する4つのポイントを参考に、集客効果の高いサイト名を考えてみましょう。
専門性を打ち出したサイト名
まずは、Webサイトで取り扱うジャンルの専門性に長けたサイト名を考えてみましょう。
例えば、食や健康にフォーカスしたコンテンツを管理栄養士監修のもとコンテンツ作成するなら、「管理栄養士が監修!」とサイト名に付け足すことで専門性をアピールできます。
専門家からのエビデンスが得られている記事となれば、情報への信頼性も高まるでしょう。
検索キーワードを含めたサイト名
検索キーワードとは、いわゆる対策キーワードのことをいい、ユーザーが知りたい情報を調べるときに検索するワードのことです。
これをサイト名に含めると、ユーザーからの興味だけではなく、SEO効果も期待できます。
検索エンジンはユーザーが知りたい情報に寄り添って検索順位を作成しているので、多くのユーザーが検索するときに使っているキーワードをサイト名に使用すればそれだけ関連性の高いサイトとして上位の検索結果として表示される可能性もあるのです。
SEO専用ツールやサービスなどを利用して検索キーワードを調べてみましょう。
差別化を図るためのオリジナルな単語や造語
取り扱うジャンルによっては競合サイトが多く、飽和化してしまっている場合もあります。
既存のサイトと似通ったサイト名だとそのなかに埋もれてしまい、ユーザーに見つけてもらいにくくなるのです。
ほかのサイトにはない、そのWebサイトの特徴をもとに、オリジナリティの高いワードを盛り込みましょう。
単語だけにとどまらず、独自のキャッチフレーズや造語などを使用すると、ほかのサイトと差別化が図りやすいのでおすすめです。
覚えやすいキャッチーなサイト名
オリジナリティは大切ですが、あまり複雑なサイト名はおすすめしません。
シンプルかつキャッチーなサイト名にすると、ユーザーも直感的に覚えやすいでしょう。
ただし、そのサイトで取り扱う情報のジャンルからかけ離れてしまうと、ユーザーにとって「どんなサイトだったっけ」といまひとつ印象に残らないサイトとして認識されてしまいます。
サイトの特徴やベネフィットも盛り込みつつ、頭に残るようなサイト名がおすすめです。
ページタイトルとサイト名についてのよくある質問
SEO記事に慣れていないと、「わからないことばかり」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、Webサイトのページタイトルとサイト名についてのよくある質問をご紹介します。
サイト名を確認する方法は?
サイト名に問題がなければ、設定したサイト名で検索すれば検索結果で確認できます。
万が一自分のサイトが検索結果に反映されていない場合は、検索巡回の対象から外れている可能性があるのでサイトを作成したツールの設定をチェックし、「noindex」の設定になっていないことを確認しましょう。
サイト名とURLは違うの?
サイト名は、そのWebサイトの名称をさしますが、URLはページやサイトの位置や情報をさしています。
サイト名は店の屋号、URLはその住所と認識するとわかりやすいでしょう。
URLで検索すると、目的のサイトのトップページや特定のページに直接飛べるので、検索する手間をショートカットできます。
ブラウザタブの表示名を変更するには?
ブラウザタブの表示名を変えたいときは、Word Pressなどのサイト作成ツールの設定からできます。
設定から一般設定を選択し、そのなかの「サイトのタイトル」から変更しましょう。変更したら保存ボタンをクリックして、実際の表示を確認すれば完了です。
なるべくシンプルにまとめた表示にすると、ユーザーも見やすくてサイトの印象がよくなります。
違いを理解してページやサイトの評価を最大化させよう
ページタイトルとサイト名は一見すると似ていますが、それぞれ異なる役割を持ち、SEOに与える影響も変わります。
ページタイトルはWebサイトの内容のアピール、サイト名は運営するブランドのイメージやコンセプトのアピールと認識するとよいでしょう。
ページタイトルとサイト名にこだわることで、ユーザーの興味をひきつけたり、検索順位が上昇したりとコンテンツマーケティング効果の向上が期待できるので試してみてください。