ホームページリニューアルの目的は?必要性は?検討タイミングと成果がでる進め方

企業や事業の集客効果も期待できるホームページやコーポレートサイトは、リニューアルを行うことでSEO対策の向上や運営の効率化が期待できます。

しかし、「いまひとつリニューアルの必要性が理解できない」という方もいるのではないでしょうか?

そこで、今回はリニューアルのメリットや実施するタイミングを解説します。

目次

ホームページリニューアルの基本的な目的

ホームページリニューアルは主にどのような目的で行われることが多いのでしょうか?基本的な目的について解説します。

SEO対策の強化

ホームページをリニューアルすると、SEO対策の強化につながります。

ネット上には常に最新の情報が更新されています。検索エンジンが検索上位に表示するコンテンツも最新のものほど選ばれやすいのです。

ホームページも同様に、長期間一度もリニューアルせずに同じレイアウトやコンテンツを使い続けていると、検索結果の順位が落ちてしまいます。

レイアウトや掲載しているコンテンツの内容などを見直し、最新の状態にすることで、検索順位の向上が見込めます。

コンテンツの再構成

Webサイトで扱うコンテンツのジャンルはさまざまですが、どのジャンルでも情報は変化するので、定期的にコンテンツの再構成を行う必要があります。

最新の情報を取り入れることはもちろん、そのときニーズが高い情報も追及して盛り込むことで、よりユーザーの求める情報を提供できます。

SEO効果も期待できるうえに、ユーザーから信頼性の高いWebサイトとして評価されるので、コンテンツの再構成は重要です。

ユーザーエクスペリエンスの向上

ホームページをリニューアルすることで、ユーザーの満足度を指すユーザーエクスペリエンス(UX)の向上も期待できます。

ホームページのリニューアルは、サイト構成見直しやコンテンツの改善など、見やすさや情報の質を向上させるために行います。

そのため、ユーザーエクスペリエンスは、リニューアル前よりも高くなるのです。

デザインの最新化

ファッションや音楽に流行があるように、Webデザインにもその時代やニーズに応じた流行があります。

流行に合った最新のデザインにすることで、ユーザーの興味を引き、印象にも残りやすくなります。

ホームページリニューアルでは、内容だけではなくデザインも最新のものにアップデートし、ユーザーの認知度を高めるWebサイトを追求するのです。

運営の効率化

ホームページリニューアル時に運営の効率化を図るなら、CMS(コンテンツ管理システム)の導入はマストです。

Webサイトを作るためには、テキスト・画像・レイアウト情報・構造やマークアップ(タグによる意味づけ)などをプログラミングする必要があります。

しかし、そのためには専門的な知識が求められるので、慣れていないとレイアウトが崩れたり画像が表示されないなどのトラブルが発生します。

そこで活躍するのがCMSです。CMSは、ボタン操作などを行うだけで気軽にテキストやレイアウトの編集が可能なので、知識がない方でも操作方法を覚えれば簡単にWebサイトの作成ができます。

代表的なCMSにWord Pressがあり、近年ではほとんどのWebサイトがCMSを活用しているといっても過言ではありません。

ホームページリニューアルにおける具体的な効果

ホームページリニューアルの目的はさまざまですが、気になるのがリニューアルにより得られる効果です。具体的にどのような効果があるのでしょうか?

訪問者数の増加

ホームページリニューアルを行うことで期待できるのが、訪問者数の増加です。

Webサイトのレイアウトやコンテンツを見直して、最新の状態にアップデートすることで、検索順位の向上が可能です。

検索順位が上がればその分多くのユーザーにWebサイトの存在を認知してもらえるので、訪問者数も増加するのです。

その際、Webサイトの内容やレイアウトに対するユーザーの満足度が高ければ、何度も閲覧してもらえる可能性もあります。

Webサイトの改善と修正を重ねて、ユーザーが「また見にこよう」と思えるようなホームページにしましょう。

コンバージョン率の向上

訪問者数が増えることで、コンバージョン率の向上も期待できます。

コンバージョンとは、そのWebサイト内でユーザーが起こした、運営する企業にとって有益なアクションのことです。

例えば、商品の購入も可能なホームページであれば、購入する・カタログ請求するなどのユーザーの行動が該当します。

コンバージョン率は、このコンバージョンがアクセス数に対してどのくらい行われたかを示すものです。

Webサイトに対するユーザーの満足度が高ければ高いほど、コンバージョン率も高くなります。

企業イメージの強化

訪問者数が増えて、コンバージョン率も上がれば、企業イメージの強化にもつながります。

ネット社会ともいわれる昨今では、ホームページの質も企業イメージに影響します。そのため、多くの企業がWebサイト作成に力を入れ、サイトやコンテンツ作成の委託会社も増えてきているのです。

また、ホームページのトップページに企業の社会的貢献度の高い取り組みを掲載することで、イメージアップを図る企業も多くあります。

近年ではサスティナブルやCO₂削減への取り組みをアピールする企業が多く、こうした企業の魅力を伝える手段としてもホームページは活用できます。

リニューアルすることで、よりイメージアップの効果を高められるでしょう。

ホームページリニューアルを検討するタイミング

メリットの多いホームページリニューアルですが、月に一度などの高頻度で行う必要はありません。

リニューアルに適したタイミングがあるので見ていきましょう。

デザインの劣化

デザインが時代に合っていないと感じたら、リニューアルを検討しましょう。

Webサイトの内容も重要ですが、ユーザーの印象に残るWebサイトを目指すなら、サイトのデザインにもこだわる必要があります。

デザインが流行に沿っているサイトに比べると、デザインが時代に合っていないサイトは「あまり手をかけていないのかな」という印象を抱かれるかもしれません。

「デザインの流行がいまひとつわからない」という方は、外注するのもひとつの手です。ユーザーのニーズや企業の特徴に最適なデザインにリニューアルしましょう。

新機能を組み込みたい

ユーザーにとって見やすく、欲しい情報を得やすい工夫が施された新機能が続々と誕生しています。

最近ではチャットボットのようなAI機能を駆使して、徹底したユーザーサポートが可能な機能を取り入れたWebサイトが多く見られます。

タイムパフォーマンスも重視されているので、より効率的かつスピーディにユーザーへ情報提供できる機能を積極的に導入しましょう。

自社で更新が難しい

更新の滞りはWebサイト・企業への信頼度低下にもつながるので、自社で更新が難しい場合は外部の委託会社に依頼し、リニューアルしましょう。

更新をHTMLなどの専門知識が豊富な会社に任せることで、SEO効果も期待できます。

更新作業だけではなく、サイトのレイアウトやデザインも任せられる制作会社は多いので、ホームページの運営に限界を感じたら相談してみるのもおすすめです。

外部要因による不具合

ホームページ作成からある程度の年月が経過し、自分たちではコントロールできない外部要因による不具合が目立ってきたら、リニューアルのサインです。

スマートフォンやPCは、新しいバージョンに進化しています。サイトの仕様がこのバージョンに対応していないと、画像が表示されなかったり、レイアウトが崩れて表示されたりとトラブルが発生します。

閲覧時にトラブルの多いWebサイトは、ユーザーも見ていてストレスを感じるので、訪問者数も減ってしまうでしょう。

こうした事態を避けるためにも、不具合が出始めたタイミングでホームページのリニューアルを検討しましょう。

税務・会計処理のタイミング

例年よりも高い利益が出ることで、ホームページのリニューアルを検討するケースも少なくありません。

自分たちでリニューアルするにしても、外注するにしてもある程度費用はかかるので、自社の経済状況に応じてリニューアルするのもよいでしょう。

ただし、リニューアルはすぐにできるものではないので、可能であればあらかじめリニューアル費用を用意しておくとスムーズです。

前回のリニューアルからの経過年数

前回のリニューアルから時間が経過してしまうと、外部要因による不具合が出やすくなります。

不具合が出る前にリニューアルすることが理想的なので、「前回のリニューアルからかなり年数が経過している」と感じたら、リニューアルを検討しましょう。

「どのくらい経過したらするべきかわからない」という方は、デザインや企業情報が変化しやすいとされる、約3年~5年を目安に行うのがおすすめです。

どんなに間が空いても、5年以内にホームページのリニューアルに取りかかるようにしましょう。

ホームページリニューアルの進め方

ホームページリニューアルのタイミングになったら、以下の手順で進めていきます。

サイト分析をして課題をあぶり出す

まずは、ツールなどを駆使してWebサイトのアクセス分析をしてみましょう。

分析するときは、以下6つの項目を重点的にチェックしてみてください。

  • ユーザー数
  • セッション数(サイトへのアクセスから離れるまでの行動の数)
  • ページビュー数(各ページの閲覧者数)
  • コンバージョン率
  • 検索キーワード(どのようなキーワードで検索してサイトにたどり着いたか)
  • 流入経路(どの検索エンジンやSNS・リンクを介してサイトにアクセスしたか)

このような、ユーザーの行動が把握できる項目を分析することで、自然とユーザーのニーズも明確化できます。

そのニーズを満たすために、自サイトには何が足りないのかを考え、課題を抽出しましょう。

社内ヒアリングで要望を集める

リニューアル時は、ユーザーからのニーズだけではなく、Webサイトの運用に携わる担当者をはじめとした社内メンバーのニーズにも対応できるようにしましょう。

ホームページは、コンテンツマーケティングにも使用できますが、顧客に的確に企業の魅力を伝える営業のツールとしても役立ちます。

そのため、「こうしたら見やすい」「こうした方が操作しやすい」という意見を社内ヒアリングで募ることも大切です。

課題解決の施策をまとめる

サイト分析・社内ヒアリングから得られた課題をもとに、解決のための施策を整理してまとめましょう。

例えば、「SNS経由でのアクセス数が少ないので、投稿内容を充実させる」「商品数が多く、目当ての商品を見つけづらいので細かくカテゴリ分けする」などがあります。

それぞれの課題を解決するための、説得力ある施策を考え、まとめていきます。

目標数値を設定する

目標アクセス数や問い合わせ件数など、目標の数値を設定すると、リニューアルに関わるほかのメンバーにもわかりやすくなります。

「アクセス数を増やす」「コンバージョン率の向上」などの曖昧な目標だけだと、全体的にずれが生じてしまいます。

「アクセス数を2倍にする」「コンバージョン率を10%上げる」というように、数値にしておくと全体の足並みがそろいやすく、施策の事後評価もしやすいでしょう。

制作会社の選定と打診

目標が決まったら、制作会社の選定・打診を行います。実績や見積もりなどを参考に制作会社を選び、複数候補がある場合は資料請求や事前相談を行って精査しましょう。

依頼するときは、事前にサイトのイメージをまとめて、「どんなサイトにしたいか」「ターゲットはどんなユーザーか」などを固めておきます。

それらと併せて目標も共有すれば、課題解決にグッと近づくでしょう。

ホームページリニューアルの注意点

メリットの多いホームページリニューアルですが、注意するべきポイントがいくつかあります。

コストやリソースの確認

目指すWebサイトによっては、かかるコストや必要なリソースも変わってくるので、制作会社に依頼をかける前に確認しておきましょう。

リニューアルの規模によっては、以下のように料金に差が出ます。

  • 最低限のリニューアル:50万円~100万円
  • SEO・ブランディング重視のリニューアル:300万円~1,000万円
  • 自由にカスタムできるリニューアル:1,000万円以上

カテゴリやコンテンツの追加というような、最低限のリニューアルであれば100万円以内に収まりますが、SEO対策も視野に入れたリニューアルとなると最低でも300万円はかかると思った方がよいでしょう。

さらに、競合サイトとの差別化を目的に、デザインやレイアウトなどをオーダーメイドするなら1,000万円以上の費用がかかります。

制作会社が依頼を達成するために必要な予算とデータを用意できるかどうか、しっかり社内で検討しておくことをおすすめします。

サイトやメールの停止期間

ホームページのリニューアル中はサイトやメールの使用停止期間を確認しておきましょう。

ユーザーが閲覧中にレイアウトやコンテンツの配置が変わると、見づらいうえにユーザーが混乱してしまうので、サイトの閲覧は停止しておきます。

さらに、リニューアルに伴ってサーバーを変更するときは、メールの設定を新しいサーバーに変更しなくてはいけません。

しかし、切り替えが反映されるまでにはタイムラグがあるので、古いサーバーのフォームにメールが届いてしまう場合もあります。

こうした事態を避けるためにも、メールの受信も停止しておいた方が無難でしょう。

予告もなしに停止してしまうと、「サイトが見れない」「メールが送れない」というトラブルにつながるので、公開前や直後にトップページなどで告知をしておくとスムーズです。

ドメインやURLの引き継ぎ

Webサイトの住所ともいえるドメインやURLは、リニューアル後も引き続き同じものを使えます。

しかし、前回のリニューアル時に依頼した会社と異なる制作会社に外注する場合、会社の方針などを理由に同じドメイン・URLが使えないケースもあるので注意が必要です。

また、社名変更があった場合は、ドメイン・URLを変更した方がよいでしょう。ドメインと社名に大きな違いがあるとSEOにマイナスの影響を及ぼすリスクがあります。

状況に応じて、ドメイン・URLを引き継ぐかどうかを判断しましょう。

既存コンテンツの再利用

ホームページをリニューアルするとき、既存コンテンツの再利用は避けましょう。SEO対策を講じるならなおさらです。

基本的にホームページのリニューアルは、古くなったコンテンツやサイトデザインを一新することで、アクセス数の増加やユーザー満足度の向上を狙うために行います。

既存のコンテンツをそのまま使いまわしてしまうと、一部古い状態のままになるので、アクセス数が伸び悩んでしまう可能性もあるのです。

コンテンツを一から作り直す必要はありませんが、リライトなどの再編集を加えて利用しましょう。

ホームページリニューアル後に実施すること

ホームページのリニューアル後は、サイト分析を行います。以下5つを中心にチェックしましょう。

  • 問題なく閲覧できるか
  • アクセス数の増減
  • エラーの有無

ユーザーの立場になって、見づらいところはないか・リニューアル前に比べてアクセス数は増えているか・リンクから飛べないなどのエラーはないかを確認します。

また、リニューアル完了の告知をSNSやメルマガなどで発信して知らせることも忘れてはいけません。

リニューアルを知ってアクセスするユーザーは多いので、最大限宣伝しましょう。

ホームページリニューアルのよくある質問 

ホームページリニューアルを検討するにあたって、よくある質問や悩みをまとめました。回答も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ホームページリニューアルは自分でできる?

Word PressなどのCMSを利用すれば、外注しなくてもホームページのリニューアルは可能です。

CMSは、デザインテンプレートが用意されているうえに、サイトの機能を拡張するソフトウェアも豊富に搭載されています。

そのため、プログラミングなどの複雑な専門知識がなくても直感的に操作ができ、自分でリニューアルができるのです。

ホームページリニューアルの費用相場は?

リニューアルの規模によって異なりますが、最低でも50万円はかかります。必要最低限のリニューアルなら100万円以内でできますが、規模や依頼する会社によっては1,000万円以上かかる場合もあります。

ホームページを外注する場合は、専門知識や経験が豊富なプロが行うので、その分費用も高額になってしまうのです。

「なるべく費用を抑えたい」という方は、無料のCMSを使って自社で行うか、リーズナブルに請け負ってくれる会社を探しましょう。

ホームページのリニューアルで目標数値を達成しよう

企業のブランドイメージの向上やSEO対策の強化にもつながるホームページリニューアルは、デザインの劣化や前リニューアルからの経過年数によって検討しましょう。

リニューアルの実施が決まったら、まずは目標数値を設定し、関係者間で相違やずれのないように共有する必要があります。

CMSを使ってリニューアルもできますが、制作会社に外注するのもおすすめです。サイトを一新して、目標達成を目指しましょう。

記事スナイパーはオウンドメディア構築の経験も豊富。

ただ記事を大量生産するだけではなく、マーケティング分析とSEOの知見をかけ合わせ、ターゲットに「刺さる」オウンドメディアの構築をおこないます。

もちろん、記事執筆のご依頼もお受けしますので、1記事からでもご相談ください。

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