SEOにおいてやってはいけないことは多々ありますが、その中の1つとしてコピーコンテンツが挙げられます。
この記事では、コピーコンテンツをしてはいけない理由や、コピーコンテンツを調べる方法を紹介しています。
コピーコンテンツをしてはいけない理由
コピーコンテンツをしてはいけない理由として、以下の2つが挙げられます。
- ペナルティの対象になってしまうため
- コピーされた側とのトラブルに発展する恐れがあるため
それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。
ペナルティの対象になってしまうため
検索エンジンは、コピーコンテンツが多いWebサイトをスパムサイトと見なして、何らかのペナルティを与える可能性があります。
例えば検索結果の順位を下げたり、そもそも検索結果に表示されないようにしたりなどです。
実際にGoogleの場合は、インターネット上の似たようなコンテンツを複数同時に検索結果で表示させないようにしています。
これはユーザーに対して、さまざまな情報を与えるためという目的があります。
ただ、コピーされたコンテンツがオリジナルのコンテンツよりも上位に表示されてしまうこともよく起きており、検索上位に表示されているコンテンツほどコピーされやすい傾向です。
コピーされた側とのトラブルに発展する恐れがあるため
ほかのWebサイトからコンテンツをコピーした場合、コピー元から削除を依頼されるかもしれません。
コピーコンテンツは、コピーされた側にとって大きな迷惑であり、SEO的な観点で見ても悪影響を及ぼします。
すぐに削除すれば問題ないかもしれませんが、それでもほかのWebサイトをコピーしたサイトとしてユーザーからの評判が悪くなるでしょう。
また、あまりにも悪質なケースだと、DMCA侵害申請が行われるかもしれません。
DMCA(Digital Millennium Copyright Actの略称)とは、アメリカの著作権に関する法律で、日本語だとデジタルミレニアム著作権法となります。
Googleはアメリカの企業であるため、侵害申請があった場合、DMCAに基づいてGoogleの検索結果から削除されるかどうか判断されます。
ただし、自分でDMCA侵害申請を行う場合は、注意が必要です。
もし相手から反論されて裁判沙汰となってしまうと、その分の費用がかかってしまいます。
コピーコンテンツには例外がある
コピーコンテンツはいけないことですが、例外が存在します。
例えばECサイトの場合、同じ商品ながらも色が違うだけでページを分けているケースがあります。
この場合、色しか違いがないため、どうしても内容が似たようなものとなってしまうでしょう。
このようなケースはやむを得ないことですが、検索エンジン側はコピーコンテンツと捉えてしまう可能性があるため、何らかの対策が必要になります。
また、別の例として自社のWebサイトで紹介している情報をTwitterやFacebookなどのSNSに転記するケースもあります。
こちらもコピーコンテンツとして捉えられそうですが、Webサイトのほうがオリジナルの情報として扱われるため、SEO評価が下がってしまうことはありません。
なお、Google側としては重複コンテンツは起こるものだと考えており、実際に公式の動画ではWeb上の25〜30%のコンテンツが重複していると発表しています。
ただし、悪意のあるコピーコンテンツは厳しくチェックされるため、その点には注意しましょう。
コピーコンテンツを調べる方法
コピーコンテンツかどうか調べる方法は、主に2つ挙げられます。
- 自分のコンテンツをコピペして検索してみる
- コピーチェックサイト・ツールを使う
それぞれどのような方法なのか、1つずつ紹介します。
自分のコンテンツをコピペして検索してみる
シンプルな方法ですが、自分のコンテンツをコピーして検索してみることで、重複しているかどうか確認できます。
ただし、この方法だと全文まとめて検索することができません。
文章量が多いコンテンツだと時間がかかってしまうため、基本的にはあまりおすすめできない方法です。
コピーチェックサイト・ツールを使う
コピーコンテンツを調べる方法として一番おすすめしたい方法が、コピーチェックサイトやツールを使うことです。
これから投稿するコンテンツやすでに公開されているコンテンツが他のWebサイトと似ていないか調べることができ、無料で使えるところもあります。
主なコピーチェックサイトやツールとしては、以下の7つが挙げられます。
CopyContentDetector®
コピーチェックサイトとして、代表的な存在がCopyContentDetector®です。
無料のコピペチェックサイトであり、コピーチェックしたい文章を登録してチェックしてもらうだけでコピーコンテンツかどうか確認できます。
ただし、無料だと4000文字までしか調べられないため、それ以上長い文章をまとめて調べたいときには有料プランを検討してみても良いかもしれません。
CopyContentDetector®の場合は除外ドメイン設定が可能であり、自分のWebサイトを除いてチェックしたいときにも活用できます。
Google Search Console
Google Search ConsoleはGoogleが提供している無料のツールであり、インターネット検索に関するさまざまなことを調べられます。
コピーコンテンツも調べることができ、方法も簡単です。
まずGoogle Search Consoleにログインし、「セキュリティと手動による対策」から「手動による対策」を選びます。
その際、「問題は検出されませんでした」と表示されれば、コピーコンテンツがないということになります。
なお、Google Search Consoleは無料で利用できるツールのため、まだ使っていない方はこの機会に使い始めてみてはいかがでしょうか。
こぴらん
こぴらんは無料で利用可能な簡易チェックサイトであり、25文字以上4000文字以下という制限が設けられています。
簡易的なものだからこそ、サクッとコピーコンテンツかどうか調べたいときにおすすめです。
こぴらんの場合、入力された文章を適度な文に区切り、その文に似ているWebページの目安を類似数として教えてくれます。
また、こぴらんはGoogleとYahoo!のリンクがあるため、実際に調べることも可能です。
sujiko.com
sujiko.comでは、コピーコンテンツやミラーサイト、類似ページなどを調べられます。
使い方は比較したい2つのURLを入力し、「判定」をクリックするだけです。
判定結果は「激似」「高」「中」「低」の4段階で表示され、簡易的な見解も教えてくれます。
sujiko.comに関しては、5回までしか利用できない制限が設けられています。
しかし、メールアドレスを登録すれば、制限を解除することが可能です。
剽窃チェッカー
剽窃チェッカーでは、入力された文章を文節単位で区切り、インターネット上に同じものがないか調べてくれます。
多言語に対応していることから、中国語やロシア語などの文章が他のコンテンツと重複していないか調べたいときにも役立ちます。
こちらも無料でシンプルなコピーコンテンツチェックサイトであるため、気軽に利用できるでしょう。
chiyo-co
chiyo-coも無料で使えるコピーコンテンツチェックツールで、Webサイトやレポート、論文などで重複していないか調べられます。
無料プランの場合は月10回までしか解析できませんが、クラウド型ということもあって、わざわざPCにソフトをインストールする必要がありません。
その上、文章同士が似ているかどうか調べてくれる類似判定機能も備わっています。
COPIPERIN
本格的なコピーコンテンツチェックツールを探しているのであれば、COPIPERINがおすすめです。
有料ながらもさまざまな企業で導入されており、機能も豊富にそろっています。
文字数や解析回数に制限がないため、大量のコンテンツを調べたいときにもぴったりです。
返金保証も設けられており、条件を満たしていれば支払い代金を返してくれます。
ただし、Windowsしか利用できないため、その点には注意しましょう。
コピーコンテンツが見つかった際の対処法
もし自分のWebサイトでコピーコンテンツが見つかった場合、早急な対処が必要になります。
主な対処法としては、以下のとおりです。
- コピーコンテンツを削除もしくは非公開にする
- 大幅にリライトする
- canonicalタグを使う
- noindexタグを使う
それぞれチェックし、できそうなものから取り入れてみましょう。
コピーコンテンツを削除もしくは非公開にする
コピーコンテンツが見つかったら、そのコンテンツを消すか非公開にしましょう。
削除は一番手っ取り早い方法ですが、改良すればコピーコンテンツを回避できる上に、多くのアクセスを獲得できる有料記事になる可能性もあります。
元々から質が悪いのであれば削除した砲が良いですが、改良の余地があるならば、一旦非公開にしてどのように変えたら良いのか考えてみるのがおすすめです。
大幅にリライトする
コピーコンテンツとなってしまうことを防ぐためにも、大幅にリライトしましょう。
例えば情報を加筆したり、文章を言い換えたりなどが挙げられます。
また、リライトする際には以下のポイントを確認しておくことも大切です。
- コンテンツの情報は最新のものか?
- メインのキーワードに関連したキーワードをもう少し加えられるか?
- 内部リンクとして他のWebページを掲載できるか?
- タグのミスはないか?
- 違和感のある文章や誤字脱字はないか?
- 競合サイトよりもユーザーを満足させられる内容か?
そもそもリライトは定期的に行うべきものです。
そのため、この機会にコピーコンテンツとなっているWebページ以外のものもリライトを行い、Webサイト全体の質を高めると良いでしょう。
canonicalタグを使う
もしWebサイト内でコンテンツが重複しているのであれば、canonicalタグを使ってみましょう。
canonicalタグは、Webサイト内で重複しているコンテンツの片方だけを評価してもらうようにするタグです。
やむを得ずコピーコンテンツとなってしまった際に活用できる方法であり、検索エンジンから評価されるWebページを1つに統一できます。
なお、canonicalタグは以下のような形で使います。
<link rel=”canonical” href=”URL”>
noindexタグを使う
noindexタグは検索エンジンからのインデックスを拒否できるタグであり、コピーコンテンツがインデックスに登録されてしまうことを防げます。
WordPressのテーマによっては記事編集画面で設定できるため、コードがわからなくても簡単に使えます。
ただ、時間をかけて作ったコンテンツに対してnoindexタグを使うのはもったいないため、基本的にはcanonicalタグを使うのがおすすめです。
相手にコピーされた場合はどう対処すればいい?
もし他のWebサイトにコピーされたのであれば、Googleに通報しましょう。
方法は以下のページへアクセスし、必要事項を入力して送信すればOKです。
申請内容はAIではなく人がチェックするため、具体的に書くようにしましょう。
また、申請に関してはGoogleウェブマスターツールの登録が必要になるため、あらかじめ済ませておくのがおすすめです。
送信後は削除用ダッシュボードを確認し、進捗状況を確認しましょう。
コピーコンテンツはSEOにおいて悪影響を及ぼす存在
今回はコピーコンテンツをしてはいけない理由や、見つかった際の対処法などを紹介しました。
コピーコンテンツはSEOにおいて悪影響を及ぼす存在であり、早急な対応が必要です。
その上、他のWebサイトとのトラブルに発展するリスクもあるため、これからコンテンツを作っていくのであれば、コピーコンテンツとならないような内容にしましょう。