WordPressを使ったサイトは数多く、世界の全Webサイトの43%が使っているというデータもあります。
ただ、せっかくWordPressを使うのであれば、多くの人にアクセスしてもらうためにSEO対策もしておきたいと考えている方も多いでしょう。
そこで今回は、WordPressにおけるSEO対策や、SEO対策で活用できるプラグインを紹介します。
WordPressを使ってサイトを運用している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
WordPressにおけるSEO対策
WordPressにおけるSEO対策としては、以下の10個が挙げられます。
- SEO対策されているテーマを使う
- レスポンシブデザインにする
- サイトマップを作って送る
- パンくずリストを活用する
- タイトルにこだわる
- メタディスクリプションを設定する
- 内部リンクを活用する
- 定期的にリライトする
- noindexやcanonicalを上手く活用する
- SEO対策に活用できるツールと連携する
それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。
SEO対策されているテーマを使う
WordPressでは、サイトの見た目に関わるテーマが数多くあります。
初めて使う方の場合は、デフォルトで備わっているテーマを使いたくなるかもしれません。ただ、SEOのことを考えると、きちんと対策されてあるものをダウンロードして使うのがおすすめです。
SEO対策されているテーマは数多くあり、主なものとして以下のようなテーマがあります。
- Cocoon
- DIVER
- STINGER
- LION BLOG
- SANGO
- JIN
- 賢威
- THE THOR
テーマは無料のものと有料のものがあるため、予算や求めている機能などを踏まえた上で選ぶようにしましょう。
例としてCocoonは無料で使えるシンプルなテーマであり、個人でWebサイトを運用している方やあまり予算をかけられない方におすすめです。
また、基本的にどのテーマでもサンプルが用意されていることから、それらをチェックしてどのような感じになるのかイメージしてみるのもおすすめです。
レスポンシブデザインにする
Webサイトを立ち上げる際には、PCでもスマホでも快適に閲覧できるようなものにしなければなりません。
特に現在ではPCよりもスマートフォンからアクセスするユーザーが多いため、スマホで閲覧しにくいサイトはすぐに離脱されてしまう恐れがあります。
そのことから、PCとスマホ双方で快適に閲覧できるレスポンシブデザインを取り入れたサイトにしましょう。
レスポンシブデザインに関しては、基本的にほとんどのWordPressテーマで採用されているため、コーディングといった専門的なことができなくても設定できます。
XMLサイトマップを作って送る
XMLサイトマップとは、自分のサイトのページ形式をXML形式でまとめたファイルのことです。
XMLサイトマップを作って検索エンジン側に送信することで、検索エンジンのインデックスに登録されやすくなります。
多くの人にアクセスしてもらうためにはインデックス登録が必要不可欠であるため、Webサイトを作ったらできる限り早めに送信しましょう。
パンくずリストを活用する
パンくずリストとは、記事の階層構造を示すリストのことであり、記事の先頭や最後に表示されています。
パンくずリストがあることで、どのカテゴリーの記事なのかユーザーが把握しやすくなります。
その上、ナビゲーション機能としての役目もあり、ユーザーの利便性を高めたりサイトの滞在時間を長くしたりすることが可能です。
タイトルにこだわる
記事を作る際、なんとなくでタイトルを付けるのはおすすめできません。
タイトルが魅力的なものでないと、ユーザーから興味を持ってもらえず、アクセスしてもらいにくくなります。
そのため、記事を作る際は狙っているキーワードを含めつつ、興味を持ってくれそうなタイトルにしましょう。
なお、タイトルの長さはどれだけ長くても35文字以内にまとめるのがおすすめです。
あまりにも長くなると、検索結果で全てのタイトルが表示されません。
メタディスクリプションを設定する
そもそもメタディスクリプションとは、Webサイトのメタタグの一種であり、そのサイトの概要や内容を簡潔に紹介する文章のことです。
メタディスクリプションは検索エンジンがサイトをインデックスする際の参考として使われることがあり、検索結果ページにも表示されやすいため、ユーザーとしても重要な情報を提供する役割を果たします。
そのことから、記事を書く際はメタディスクリプションまで設定しましょう。
メタディスクリプションに関してはコードで設定することも可能ですが、テーマによっては新規記事作成画面の下部にメタディスクリプションの入力欄が設けられています。
内部リンクを活用する
記事の途中や最後のほうに内部リンクを設置することで、ユーザーのサイト内における回遊率を高められます。
特に記事の関連性が高いほど、クリックしてもらいやすくなるでしょう。
また、内部リンクがあることで検索エンジンのクローラーが巡回しやすくなるというメリットもあります。
ただし、むやみに内部リンクを設置するのはおすすめできません。
関連性の低い内部リンクを設置してしまうと、ユーザーの利便性が損なわれてしまう恐れがあります。
定期的にリライトする
継続的に新しい記事を投稿するのは重要ですが、そのまま投稿した記事を放置するのはNGです。
理由として、徐々に記事の情報が古くなって読んでもらいにくくなり、検索順位も下がりやすくなるためです。
長期的に多くのユーザーからアクセスしてもらうためにも、定期的にリライトしましょう。
リライトする際には、以下のようなポイントをチェックして行うのがおすすめです。
- 掲載されている情報は最新のものか?
- リンクエラーが生じていないか?
- ほかの記事と内容が重複していないか?
- 改行や画像が効果的に使われているか?
noindexやcanonicalを上手く活用する
noindexはHTMLのメタタグの一種であり、このタグを設定した記事を検索エンジンのインデックスに登録しないよう伝える役目を果たします。
LPや単語説明といったページは、どうしても検索エンジンから低品質と思われやすく、サイト全体の評価に悪影響を及ぼします。
ただ、そのようなページはサイトを運営する上で欠かせないものとなりやすいため、その際にnoindexを使うことで悪影響を及ぼしにくくなります。
また、canonicalはHTMLのlinkタグの一種であり、そのページが別のページからコピーされたものであることを指定するものです。
canonicalを使うことで、検索エンジンに対してそのページが別のページからコピーされたものであることを伝えられます。
類似するページを全て伝えるのではなく、1つのページのみ評価してもらうよう伝えられるため、コピーコンテンツとして評価された際にサイトの評価が下がってしまうことを防げます。
SEO対策に活用できるツールと連携する
SEO対策をする際には、WordPressと連携できるツールを使うのもおすすめです。
代表的なものとして、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleが挙げられます。
Google Analyticsはアクセス解析ツールで、リアルタイムでユーザーがアクセスしているページや訪問数などをチェックできます。
もう1つのGoogle Search Consoleは、Googleの検索結果における掲載順位や検索トラフィックなどをチェックできるツールです。
双方とも無料で使えるため、Webサイトを開設する際に連携しておきましょう。
WordPressのSEO対策で活用できるプラグイン
WordPressといえば、豊富なプラグインが魅力です。
プラグインの中にはSEO対策に使えるものもあり、主なものとして以下のようなものが挙げられます。
- ALL in One SEO Pack
- Yoast SEO
- SEO Framework
- SEO Squirrly
- XML Sitemaps
- EWWW Image Optimizer
- WP Fastest Cache
- Rank Math
- SEOPress
- Broken Link Checker
それぞれどのようなプラグインなのか、1つずつ紹介します。
ALL in One SEO Pack
ALL in One SEO Packは、WordPressを使ってサイトを運用する際、面倒になりやすいSEOの設定を簡単に行ってくれるプラグインです。
ALL in One SEO Packがあると、ディスクリプションの設定やサイトマップの設定、ソーシャルメディア関係の設定もまとめて済ませられます。
機能が豊富に揃っていながら無料で使えることから、WordPressを使うのであれば追加しておくべきと考える方もいます。
Yoast SEO
ALL in One SEO Pack と並んで代表的なSEO対策プラグインとして、Yoast SEOもあります。
無料版と有料版があり、有料版の場合はページ内にある5つのキーワードに対する最適化やTwitterやFacebookでの表示プレビュー、内部リンクの提案などの機能が利用できます。
また、Yoast SEOの場合はGoogleの検索エンジンの結果がどのように表示されるのかチェックできため、効果的なタイトルやメタディスクリプションを設定できるでしょう。
SEO Framework
SEO Frameworkは高速かつ軽いプラグインであり、サイトの表示速度を維持しつつ、SEO対策ができます。
Yoast SEOに変わるSEO対策プラグインとも言われており、SEO評価を視覚的に確認できたり、ターゲットのキーワードを選ぶ上で役立つ機能が備わっていたりなど魅力的な存在です。
その上、ローカルSEOにも対応していることから、実店舗を持っているサイト運用者にもおすすめです。
SEO Squirrly
もしSEOに関する知識をそこまで持っていないのであれば、SEO Squirrlyが良いでしょう。
SEO SquirrlyはSEO初心者にもおすすめできるプラグインで、機能性もシンプルです。
記事を書きながらキーワードを最適化してくれるため、一旦記事を保存しないと分からないYoast SEOと比べて使いやすいでしょう。
また、SEO Squirrlyの場合は別のプラグインから乗り換え際の魅力もあります。
以前の設定のままで使えるため、これまでのプラグインから別のものに変えたい方にも向いています。
Rank Math
Rank Mathは、ページ内のSEOを細かく管理できる機能が備わっているプラグインです。
Google Search Consoleとの連携もでき、WordPressの管理画面上で必要な情報を気軽にチェックできます。
その上、インターフェースがすっきりしていることから扱いやすく、プラグインの操作に慣れていない方でもすぐ使いこなせるようになるでしょう。
SEOPress
SEOPressはシンプルかつ高速なSEO対策プラグインで、記事や固定ページ、投稿タイプなどを管理できます。
ほかにも、XMLサイトマップの作成やSNSでのコンテンツ共有におけるタグの最適化、Google Analyticsでの訪問者の追跡などが可能です。
SEOPressに関しては、まず無料版を使ってみて、さらに機能が欲しい場合に有料版を購入すると良いでしょう。
XML Sitemaps
XML Sitemapsは、自分でコンテンツの最適化を行いたい方向けのプラグインです。
XMLサイトマップも作れる上に、細かい設定もできます。
手動で作るよりも時短であるため、すぐXMLサイトマップを作りたい方や自動でサイトマップを作ってもらいたい方におすすめです。
EWWW Image Optimizer
EWWW Image Optimizerは、自動で画像を圧縮してくれるプラグインです。
SEOとサイトの表示速度は重要な関係で、表示速度が遅いとSEOに悪影響を及ぼします。
EWWW Image Optimizerは表示速度が遅くなる原因になりやすい写真を圧縮してくれるため、これまでよりも表示スピードが早くなるかもしれません
なお、Webサイトの表示速度に関しては以下の記事で詳しく紹介しているため、気になる方はぜひ読んでみてください。
WP Fastest Cache
WP Fastest Cacheは、キャッシュを有効化してWebサイトの表示スピードを速くできるプラグインです。
そもそもキャッシュとは、1度表示したページのデータをブラウザやサーバーに保存しておくことにより、再表示するときに早く使える仕組みのことです。
キャッシュの設定は難しいことから初心者だとためらってしまうかもしれませんが、WP Fastest Cacheを使えば簡単に有効化できます。
Broken Link Checker
最後に紹介するBroken Link Checkerは、自動でリンクエラーが生じているところを教えてくれるプラグインです。
手動でリンクエラーを探すよりも効率よく見つけてくれるため、どの記事のリンクエラーを対処すればよいのかすぐ把握できます。
また、Broken Link Checkerの場合はコメントやカスタムフィールドなどのスキャンも可能です。
WordPressを使うならSEO対策もしっかり行おう!
今回はWordPressにおけるSEO対策や、SEO対策で活用できるプラグインを紹介しました。
WordPressではさまざまなSEO対策ができ、初心者の方でもプラグインを利用すれば比較的簡単にSEO対策が実践できます。
これからWordPressを利用して集客を考えているのであれば、まずはこのページで紹介したSEO対策から実践していくと良いでしょう。