AMPとは?メリット・デメリットや対応サイトの事例などを紹介!

ampとは

以前までAMPはできることが限られていると言われていたこともあり、特に何もしていなかった方もいるのではないでしょうか。

ただ、現在では以前よりもできることが増えているため、導入を検討してみるのも良いでしょう。

この記事では、AMPの基本情報や導入するメリット・デメリットなどを解説します。

AMPがどのようなものなのか知りたい方や、対応させる方法を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

AMPとは?

AMPとはAccelerated Mobile Pages(アクセレレートモバイルページズ)の略称であり、Web上のコンテンツをすぐに読み込んで表示するためのフレームワークを指します。

2015年10月にGoogleとTwitterを筆頭に業界各社の協力でAMPプロジェクトが立ち上がり、モバイルインターネットの速度向上に重点を置いています。

現在ではさまざまな企業のWebサイトでAMPが用いられており、朝日新聞や産経新聞、毎日新聞などの大手メディアでも採用されている技術です。

AMP対応サイトの成功事例

最後に、AMP対応サイトの主な事例を4つピックアップして紹介します。

事例を知ることで、どのような効果があるのか把握しやすくなるでしょう。

株式会社アドバンスクリエイト

株式会社アドバンスクリエイトでは、保険市場というWebサイトを運用しています。

元々保険市場はモバイルからのアクセスが多かったにもかかわらず、ページの閲覧速度が遅いという問題がありました。

しかし、AMPを導入することでページ読み込み時間を61%ほど減らすことができ、成約率は28%ほど高まりました。

株式会社サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェントが運用しているAmebaブログには25億件以上の記事があるとされており、AMPプロジェクトがスタートした当初からAMPを導入しています。

AMPの導入成果としてクリック率は20%となっており、平均ページ滞在時間も1.5倍長くなりました。

株式会社朝日新聞社

上記で触れたように、大手メディアである朝日新聞もAMPを導入しています。

株式会社朝日新聞社が運営する朝日デジタルのコンテンツはモバイル表示が多いため、AMPを導入して更なるページ速度の向上を目指しています。

導入したことで、前年比と比べてPVが213%も増加し、広告収入も同じく同年比と比べて256%も増加しました。

三井住友カード株式会社

三井住友カード株式会社では、運用しているヒトトキというサイトでAMPを導入しています。

導入したことにより、カード申込率の約2.1倍増加し、クリック率も約1.9倍になりました。

また、非AMP対応ページと比べて半分以下の表示速度まで改善することにも成功し、表示速度の高速化にもつながりました。

AMPが重要になっている理由

AMPが重要視されている理由は、モバイルユーザーの存在感が高まっているためです。

総務省の「令和2年 情報通信白書」によると、2019年時点におけるインターネットの利用端末として最も多いのがスマートフォンという結果が出ています。

このことから分かるように、今後Webサイトを運営する際にはモバイルユーザーのことも考えなくてはなりません。

AMPでモバイルで表示スピードを速くすることにより、ユーザーの利便性を高めることができます。

ユーザーの利便性を高めることができれば、アクセス数増加にも間接的に貢献し、SEOとしても効果的なものになるでしょう。

AMPとモバイルフレンドリーの違い

モバイルフレンドリーとは、「モバイルユーザーの利便性を考慮する」としてGoogleが行うアップデートのことです。

特定の施策を示す言葉ではなく、レスポンシブデザインといったようなモバイル端末でも見やすいようにWebサイトを改良することを指します。

モバイルフレンドリーに関しては、AMPに対応すれば必然的にGoogleのモバイルフレンドリーに準拠する形にもなるため、結果的にGoogleにもSEO基準で評価されやすくなるでしょう。

AMPを導入するメリット

AMPを導入するメリットは、次の4つが挙げられます。

  • 表示スピードが速くなる
  • 検索流入が増加する
  • クリック率が高まる
  • SEOに影響を及ぼす可能性がある

それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。

表示スピードが速くなる

AMPを導入することで、Webサイトの表示スピードを速くすることができます。

Webサイトの表示スピードは重要であり、どれだけコンテンツが充実していても、表示スピードが遅いとすぐ離脱されてしまう恐れがあります。

AMPを導入すればWebサイトの表示スピードが向上するため、ユーザーの待ち時間が低減することによってアクセス数が増加しやすく、その結果売上貢献にも繋がります。

なお、AMPを導入することで表示スピードが速くなる理由としては、2つのことが挙げられます。

1つ目の理由は、あらかじめGoogleやTwitter側のサーバーにAMP化されているWebサイトのページが一時保存されているから。一時保存されることでデータを読み込む手間がなくなり、ページの高速化につながります。

2つ目の理由は、AMPが表示する情報やJavaScriptに制限をかけてしまうから。これによってシンプルな設計となってページの表示スピードが速くなります。

ちなみに、Webサイトの表示スピードを改善する方法はAMPの導入以外もあるため、詳しく知りたい方は以下のページをチェックしてみてください。

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検索流入が増加する

モバイルデバイスの検索結果画面のカルーセルに表示されやすくなることも、メリットの1つとして挙げられます。

カルーセルとは、複数の画像といったコンテンツを左右に移動して切り替えることができる領域のことです。

カルーセル表示されると認知度の向上や検索流入の増加を見込めるため、アクセス数を増やしたい方にもAMPの導入はおすすめです。

クリック率が高まる

AMP化されたWebページは、AMPマークと呼ばれる雷のようなアイコンが付きます。

AMPマークがあることでユーザーは表示スピードの速いコンテンツであることを認識でき、クリックしてもらいやすくなります。

その上でコンテンツの内容に満足してもらえたり、Webサイトを快適と感じてもらえれば、他のページもクリックしてもらいやすくなるでしょう。

SEOに影響を及ぼす可能性がある

AMPとSEOには直接的な関係はありませんが、AMPを導入することで表示スピードの改善やアクセス数の増加が見込めることから、結果としてSEOにも影響を及ぼす可能性があります。

SEOにおいても今後さらにモバイルユーザーに対する重要性が高まる可能性があるため、今のうちに導入しておくと良いでしょう

AMPを導入するデメリット

AMPにはメリットとは別に以下のようなデメリットもあるため、導入するかどうか慎重に考えた上で判断するようにしましょう。

  • 広告制限がある
  • デザインが崩れる恐れがある
  • 導入工数がかかる
  • 流入経路が狭くなる

こちらに関しても、メリットと同じく1つずつ紹介します。

広告制限がある

アフィリエイトをしたい方や、自社の商品・サービスを紹介したい方の場合、Webサイトに広告を掲載するでしょう。

その際、WebサイトをAMP化してしまうと、掲載できる広告が限られてしまう恐れがあります。

AMPには広告制限があり、広告の種類次第ではAMP化されたページできちんと表示されない可能性があるのです。

そうなると収益が上がらなくなってしまうため、広告を掲載しようと考えている方は注意が必要です。

デザインが崩れる恐れがある

AMPを導入するのであれば、デザインにも注意しましょう。

AMPが定義した言語以外を多用しているコンテンツの場合、タグの制限が影響してデザインが崩れてしまったり、コンテンツのエラーが生じてしまう恐れがあります。

AMPを導入することで通常ページに比べてデータ量を約10分の1まで抑えられますが、そのためのルールが多く、baseやframeなど禁止されているタグも数多くあります。

もしデザインが崩れている状態に気づかず放置していると、ユーザーから質の悪いWebサイトと思われてしまうでしょう。

AMPを導入しようと考えているのであれば、本来のページよりもデザイン設計をシンプルにして、デザインやコンテンツで問題が生じないように工夫することが必要になります。

導入工数がかかる

AMPの導入はサイトによって異なっており、場合によっては導入工数がかかってしまいます。

これからAMPを導入しようと考えているのであれば、自分のサイトに適した導入方法が何なのか調べる必要があります。

Webサイト次第では、細かい設定や対応が必要となってしまい、コーディングできない方にとっては厳しい作業となってしまうでしょう。

流入経路が狭くなる

AMPを導入すると、検索スニペットに表示されていた一部のサイトリンクに表示されなくなり、流入経路が狭くなります。

ただ、AMPを導入することでカルーセル表示されやすくなったりクリックしてもらいやすくなったりなどのメリットがあるため、他のデメリットを比べるとそこまで不利益にはならないかもしれません。

AMPに対応させる方法

AMPを自分のWebサイトに対応させる方法としては、主に次のような方法が挙げられます。

  • AMPページを作る
  • WordPressのプラグインを活用する

それぞれ方法が異なるため、自分に合った方法でAMP化させましょう。

AMPページを作る

コーディングができる体制を社内で確立できるなら、自社でAMPページを作ってみる選択肢もあります。

基本的にAMPページは、HTMLのコーディングと作り方は同じです。

ただ、特殊な記述ルールあったりJavaScriptが使えなかったりといった注意点があるため、通常のHTMLページとは別にAMP専用ページを作成したほうが良いでしょう。

具体的な作り方に関しては、AMPの公式ドキュメントサイトにてスタートガイドが設けられているため、そちらを参考にしてみてください。

はじめての AMP ページの作成 – amp.dev

WordPressのプラグインを活用する

コーディングが苦手な方やWordPressを使ってWebサイトを運営している方の場合は、プラグインを活用したほうが簡単に導入できます。

方法も簡単で、AMPというWordPressのプラグインをインストールして有効化すればOKです。

AMP化されたページは、「http://○○○/amp/」か「http://○○○?amp=1」にすれば表示されます。

デザインが崩れているのであれば、プラグインを構成しているtemplate.phpを編集して調整しましょう。

また、別のプラグインとしてAMP for WP – Accelerated Mobile Pagesというものもあります。

こちらのプラグインでは、AMP化だけではなく、ロゴやGoogle AdSenseの広告、Google Analyticsなどの設定もできます。

ロゴの設定は重要であり、設定していないとAMPチェックでエラー表示されてしまうため、必ず設定しておきましょう。

AMPはメリット・デメリットを踏まえて導入しよう!

AMPの基本情報や、導入するメリット・デメリットなどを解説しました。

AMPはWeb上のコンテンツをすぐに読み込んで表示するためのフレームワークであり、表示速度が速くなったりクリック率が高まったりなどのメリットがあります。

しかし、デザインが崩れる恐れがある、導入工数がかかる、などのデメリットもあるため、そのことを踏まえた上で導入するかどうか検討しましょう。

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