Webサイトを運営する上でSEOは重要なものと思うかもしれませんが、なぜ必要なのか分からない方もいるのではないでしょうか。
もし必要性が分かっていないままSEO対策を講じても、思うような効果が得られない可能性があります。
そこで今回は、SEO対策が必要である理由や、取り組む上での注意点などを解説します。
SEO対策の必要性を知り、メディアへのアクセスをさらに向上させたい方は、ぜひ最後までお読みください。
SEO対策が必要である理由とは?
SEO対策が必要である理由としては、以下の4つが挙げられます。
- 多くのユーザーを集められるため
- 広告費を抑えられるため
- 資産となるため
- ブランディング効果もあるため
それぞれどのようなものなのか、1つずつ解説します。
多くのユーザーを集められるため
SEO対策を行うことで狙ったキーワードで上位に表示されやすくなり、多くのユーザーを集めやすくなります。
どのようなコンテンツを作っても、ユーザーに見てもらわないと伝えたいことを伝えられません。
自分が作ったコンテンツを多くの人に見てもらうためにも、SEOに力を入れて検索上位に表示されるように工夫する必要があります。
実際に検索上位に表示される効果は大きく、SISTRIX社によるデータでは、検索して第1位に表示されたWebサイトをユーザーの28.5%がクリックするという結果が出ています。
広告費を抑えられるため
多くの人にWebサイトを見てもらう方法として広告を展開する方法もありますが、どうしても費用がかかってしまうことが欠点です。
例えば検索結果の一番上に表示させられるリスティング広告の場合、1回クリックされる度に費用が発生するため、多くのユーザーにクリックされるほど費用が膨大な額となってしまいます。
しかし、SEO対策は基本的にコンテンツ制作後は費用がかからないため、コストを抑えて多くの人に見てもらいやすくなります。
その上、継続的な集客を見込めることもあり、長期的に集客できる仕組みを作りたい方にもおすすめです。
資産となるため
SEOは注ぎ込んだ労力が資産となるため、正しく努力すればするほど長期間にわたって恩恵を得られます。
例えばリスティング広告の場合、出稿している間はユーザーを集められますが、出稿をやめるとそれまで獲得していた流入がゼロとなってしまいます。
SEOの場合は、いきなり流入がゼロとなることはなく、きちんと継続的にコンテンツを投稿したり、リライトしたりすることで資産として残すことが可能です。
ただし、闇雲にSEO対策すれば良いというわけではなく、方法次第では逆効果になってしまう恐れもあります。
ブランディング効果もあるため
SEOには、ブランディング効果もあります。
ブランディングとは、ブランドを形作るためにさまざまな活動をすることを指します。
SEOでブランディング効果がある理由としては、検索したことに対して当てはまる回答をしてくれたWebサイトに対して、自然にユーザーが信用をおく心理的効果のためです。
もし自社の商品やサービスに関連したキーワードで上位に表示させることができれば、「〇〇ならこのサイト!」というように認識してもらえるようになるでしょう。
複数のキーワードで上位表示されるようになれば、その分ユーザーとの接点も生まれるため、ブランディング効果も高まりやすくなります。
主なSEO対策とは?
SEO対策はさまざまあり、主なこととして以下のようなことが挙げられます。
- XMLサイトマップを作る
- SEOに強いページタイトルにする
- ページの表示速度を改善する
- SSL化する
- robot.txtを設定する
詳しくは以下の記事で紹介しているため、気になる方はぜひ読んでみてください。
SEO対策に取り組む上での注意点
SEOは、多くのユーザーを集められる、ブランディング効果がある、などのメリットがあります。そのため、すぐにでも対策したいと思うでしょう。
しかし、なんとなくでSEO対策をしても失敗する恐れがあります。
しっかりと注意点を踏まえて取り組むようにしましょう。
注意点を簡単にまとめると、以下のとおり。
- 短期的に効果を求めようとしない
- アルゴリズムの変動を無視しない
- コンテンツを書いただけで放置しない
- SEO対策の体制構築をしっかりと行う
こちらも1つずつ、どのようなものなのか解説します。
短期的に効果を求めようとしない
SEOにはさまざまなメリットがありますが、反対に効果を得られるまでに時間がかかるというデメリットがあります。
SEOでの集客に取り組むのであれば、短期的に効果を求めないようにしましょう。
短期的にユーザーを集めたかったり知名度を高めたかったりするのであれば、SEOよりもリスティング広告を出稿したりSNSに力を入れたりしたほうが効果を得やすいです。
アルゴリズムの変動を無視しない
SEO対策をする上で、無視できない存在がアルゴリズムの変動です。
SEOにおけるアルゴリズムというのは、GoogleがWebサイトの検索順位を決める際のルールのことです。
どれだけSEO対策に力を入れて複数のキーワードで検索上位に表示させられるようになったとしても、アルゴリズムの変動で順位が変動してしまう恐れがあります。
最悪の場合、サイトへのアクセスが全くの0になる可能性だってあるのです。
そのため、SEO対策をするのであれば、アルゴリズムの変動を必ずチェックして、その内容に応じた対応をしましょう。
Googleのアルゴリズムのアップデートは年に2~4回ほど実施されており、アップデートがある際は必ず事前告知があります。
コンテンツを書いただけで放置しない
SEO対策では質の高いコンテンツを継続的に投稿することが重要ですが、だからといってそのまま放置するのはおすすめできません。
仮に狙ったキーワードで検索上位に表示されたとしても、アルゴリズムのアップデートで検索順位が下がる恐れがあります。
また、段々と情報の鮮度が落ちてしまい、ユーザーからコンテンツに対して信用されにくくなってしまうかもしれません。
そのようなことを防ぐためにも、定期的にこれまで書いてきたコンテンツのリライトや、その記事の状態に合ったSEO対策を行いましょう。
具体的には、アクセスを集めているキーワードの内容をさらに充実させたり、そのときのトレンドを加えたり、などが挙げられます。
SEO対策の体制構築をしっかりと行う
企業としてSEO対策を行うのであれば、SEO対策の体制構築をしっかりと行うようにしましょう。
コンテンツは継続的に作る必要がある上に、SEOのためにサイト内部を適切化していく必要があります。
そのためには、コンテンツを作る人材やSEOに詳しい人材を集めなくてはなりません。
ただ、SEOに対するスキルを持ち合わせていない場合は、どのような体制・内容のSEO対策を実施すれば良いのか分からないため、始めは体制の構築に苦労してしまうかもしれません。
外部のSEO会社に依頼することも視野に入れましょう。
SEO対策をする上でのコツ
SEO対策を実践するのは、正直簡単なことではありません。
確かに誰でも簡単に確実な効果を得られるというわけではありませんが、それでも対策する際のコツはあります。
- ユーザーのことを第一に考えて取り組む
- Googleへの理解を深める
- E-A-Tを心がける
- PREP法を用いる
- SEO対策で活用できるツールを使う
- 外部に任せることも考えておく
コツを覚えておくことで効果的にSEO対策しやすくなるため、この機会に覚えておきましょう。
ユーザーのことを第一に考えて取り組む
SEOは検索エンジンのためだけではなく、ユーザーのことも考える必要があります。
きちんとユーザーのことを第一に考えてコンテンツを作ることで、SEO的に効果的な質の高いコンテンツを作れるようになるでしょう。
このことはGoogleも推奨していることであり、公式サイトでは以下のように発表しています。
検索ユーザーが素晴らしいサイトを見つけて情報を得る、その手助けのために Google は多くの検索アルゴリズム変更を行っています。私たちはまた、検索アルゴリズムだけの為でなく、ユーザーの為に優れたサイトを作っている方々の努力が、きちんと報われてほしいと考えています。
良質なサイトをより高く評価するために | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers
Googleのアルゴリズムも上記のことを目指してアップデートが繰り返されているため、ユーザーが求めるニーズを満たせるコンテンツを作るように心がけましょう。
Googleへの理解を深める
Googleでは、上記のようにSEOやWebサイトを運営する上でのアドバイスや姿勢などを発表しています。
そのため、どのようなコンテンツなら評価されやすいのか考えやすくなる意味でも、Googleへの理解を深めることをおすすめします。
Googleの理解を深める上で役立つのがGoogle検索セントラルであり、コンテンツが適切なユーザーに表示されるようにするためのヒントを提示しています。
もしこれからSEO対策をするのであれば、Google検索セントラルを読んでGoogleがどのようなことを重視しているのか把握するようにしましょう。
E-A-Tを心がける
E-A-TとはGoogleが作った造語であり、Expertise(専門性)とAuthoritativeness(権威性)、そしてTrustworthiness(信頼性)の3つの頭文字で作られています。
Googleの検索品質評価ガイドラインに提示されている言葉であり、ユーザーが満足できるコンテンツを作る際に重要な指標となります。
E-A-TはSEOに直接的な効果があるわけではありませんが、E-A-Tを守ることで信用性の高い高品質なコンテンツとなるため、検索上位に表示されやすくなるでしょう。
PREP法を用いる
コンテンツを執筆する際には、PREP法を用いるのがおすすめです。
PREP法とは文章やプレゼンを作る際の文章構成方法の1つであり、PREP法を用いることで相手に伝わるわかりやすい文章を書けます。
PREP法は、以下の流れで執筆していきます。
- Point(要点・結論)
- Reason (理由)
- Example(具体例)
- Point(要点・結論)
PREP法はいきなり結論を書くことが重要であり、そうすることで相手に何を伝えたい文章なのか把握してもらいやすくなります。
この方法はコンテンツを作るだけではなく、上司への報告や商談の際にも役立つため、この機会に覚えておきましょう。
SEO対策で活用できるツールを使う
SEO対策を効率よく行うためにも、ツールを使うのがおすすめです。
特におすすめしたいツールが、Google Search ConsoleとGoogle Analyticsです。
Google Search Consoleは、Googleの検索結果におけるWebサイトの順位を監視したり管理する際に役立つツールで、検索キーワードの状況やページが抱えているSEO的な問題などを把握できます。
一方のGoogle Analyticsは幅広いデータの計測や解析ができるツールで、その結果をもとにWebサイトの改善ができるでしょう。
双方とも無料で利用できるツールであり、メディア運営では必須のツールです。
外部に任せることも考えておく
もしSEO対策ができるほどのリソースが無いならば、外部に任せることを考えてみると良いでしょう。
SEO対策会社は数多くあり、それぞれ料金や実績が異なるため、複数社を比較しながら選ぶのがおすすめです。
ただ、多くの会社を見積もると時間がかかってしまうため、相見積もりをする際は3社程度に絞って依頼すると良いでしょう。
SEO対策で効果が出ない場合はどうすれば?
SEO対策を行っても、必ず効果が出るとは限りません。
もし効果が出ないのであれば、以下のことを行ってみましょう。
- 情報量を増やす
- キーワードとコンテンツがズレていないか見直す
- ユーザーにとって使いやすいサイトにする
- 評価が出るまでもう少し待ってみる
情報量を増やす
コンテンツを作る際には情報量が大切であり、あまりに少なすぎるとSEOとして効果が得られにくくなるかもしれません。
そのため、SEOの効果が感じられないのであれば、情報を増やしてみるのがおすすめです。
ユーザーが求めている内容がさらに網羅されているようなコンテンツになれば、検索エンジンから評価してもらいやすくなるでしょう。
キーワードとコンテンツがズレていないか見直す
コンテンツを作っても、検索キーワードとコンテンツ内容がズレている場合、思うような効果が得られないでしょう。
そういった場合は、再度キーワードを分析をしっかりと行い、どのようなことをユーザーが求めているのか調べましょう。
キーワードを踏まえつつ、ユーザーのニーズを満たせるようなコンテンツにすれば、キーワードとコンテンツのズレを防げて質の高いコンテンツとなります。
ユーザーにとって使いやすいサイトにする
SEO対策で効果が出ない原因は、コンテンツだけではなくサイトの使いやすさも挙げられます。
例えばスマートフォンに対応していないサイトだと、スマホユーザーにとっては見にくいサイトになってしまっていまい、すぐに離脱されてしまいます。
もしこれからWebサイトを開設するのであれば、PCでもスマホでも適切に表示されるレスポンシブデザインのサイトにすることで、どのデバイスでも使いやすいサイトとなり、長居してもらいやすくなるでしょう。
ほかにも不適切なリンクページがあったりページエラーが生じていたりするのも、ユーザーにとって使いにくいサイトになってしまうため、見つけ次第すぐに対処することが大切です。
評価が出るまでもう少し待ってみる
Webサイトを開設したばかりならば、評価が出るまでもう少し待ってみましょう。
検索エンジンがWebサイトを適切に評価するまでには時間がかかるものであり、半年ほどかかる場合もあります。
継続的にさまざまな対策を行って、検索エンジンに高評価されるようなWebサイトを作るようにしましょう。
Webサイトを運営する上でSEOの対策は必要!
SEO対策が必要である理由や、取り組む上での注意点などを解説しました。
SEOはWebサイトを運営する上で大切であり、対策することでユーザーを多く集められたり、ブランディング効果を受けられたりなどのメリットがあります。
ただ、対策する際にはいくつかの注意点があるため、そのことを踏まえつつ取り組むようにしましょう。