パーマリンクはWebサイトの規模が大きくなるほど、各記事がどのようなものなのか把握しやすくなるため、重要なものとなります。
ただ、Webサイトを持ったことがない方にとっては、パーマリンクがどのようなものなのか分からないかもしれません。
そこで今回は、パーマリンクの基本情報やSEOとの関係性などを紹介します。
パーマリンクについて知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
パーマリンクとは?
パーマリンクとは、Web ページやブログ記事などの各コンテンツにそれぞれ割り当てられる固有のURLのことです。
コンテンツの公開後、そのコンテンツを参照するためのURLが変更されないようにすることで、検索エンジンやほかのWebサイトからのリンクを保持できます。
例としてブログ記事を公開するときには、記事ごとにURLを設定できます。
そのURLがパーマリンクであり、設定されたパーマリンクは記事を公開した後で変更することもできますが、あまりおすすめできません。
その理由は別の項目で紹介しますが、基本的には記事を投稿する際にパーマリンクを自動もしくは手動で設定します。
パーマリンクとスラッグの違い
パーマリンクと同じWebサイト関係の用語として、スラッグがあります。
どちらもコンテンツを参照するためのURLの構成や、コンテンツのタイトル、キーワードを表すものですが、意味が異なります。
パーマリンクは上記で紹介したように、各コンテンツにそれぞれ割り当てられる固有のURLです。
一方のスラッグは、コンテンツのタイトルやキーワードを表す文字列のことであり、コンテンツのパーマリンクの一部として使用されることがあります。
分かりやすくまとめれば、パーマリンクがURL全体を指すのに対し、スラッグはURLの末尾部分のことです。
スラッグに関しては、コンテンツのタイトルやキーワードを簡潔に表すことが可能であり、SEOの観点からも重要です。
一般的にパーマリンクはコンテンツを参照するためのURLの構成に使用され、スラッグはコンテンツのタイトルやキーワードを簡潔に表すために使用されます。
しかし、実際にはスラッグをパーマリンクの一部として使用することもあります。
パーマリンクとSEOの関係性
スラッグはSEOの観点から見て重要ですが、パーマリンクの場合も重要です。
検索順位に直接関わるというものではありませんが、ユーザビリティの向上につながります。
例として、以下のURLを見てみましょう。
- https://kiji-sniper.com/blog/0001
- https://kiji-sniper.com/blog/permalink
1つ目のURLは何のページなのか分かりませんが、2つ目のURLはpermalinkという文字があるため、パーマリンクに関する記事であると考えることができます。
このようにWebページがひと目でどのような内容なのか分かることは、ユーザビリティの向上につながり、Googleからの評価も高まりやすくなるでしょう。
特にWordPressの場合は、デフォルトだとID形式で数字のパーマリンクとなってしまいます。
WordPressにおけるパーマリンクの設定方法
WordPressはデフォルトだとID形式となってしまうため、公開前に変更しておきましょう。
WordPressにおけるパーマリンクの設定方法は2種類あり、管理画面のメニューから設定する方法と記事編集画面から設定する方法があります。
それぞれ紹介するので、自分に合った方法で設定しましょう。
管理画面のメニューから設定する方法
管理画面のメニューから設定する場合は、以下の流れで行います。
- WordPressのメニューから「設定」を選び、「パーマリンク」もしくは「パーマリンク設定」を選ぶ
- 共通設定やオプションなどを設定して、「変更を保存」をクリックする
この方法は、Webサイト全体のパーマリンクを設定したいときの方法です。共通設定は、以下の6つから選べます。
- 基本
- 日付と投稿別
- 月と投稿名
- 数字ベース
- 投稿名
- カスタム構造
おすすめはカスタム構造であり、空白欄に「/%category%/%postname%」と入力しましょう。
そうすることで、https://kiji-sniper.com/blog/permalinkのような「サイトURL+カテゴリー名+記事タイトル」という見やすいURLにできます。
記事編集画面から設定する方法
記事編集画面から設定する場合は、以下の流れで行います。
- 記事を作る
- 下書き保存を行い、パーマリンクを編集する
- 公開する
この方法は、個別に新規記事のパーマリンクを設定したいときに向いています。
記事編集画面から設定する方法は、一旦記事を保存しないとパーマリンクを編集できないため、基本的には記事を書いた後に設定すると良いでしょう。
なお、後からパーマリンクを変更することは、おすすめできません。なぜなら、パーマリンクを変更するとURLそのものが変わってしまうため、適切にリダイレクトをかけないとGoogleからの評価が消えてしまうことに加え、記事の内部リンクも全て張り替えが必要となるためです。
パーマリンクを決める際のポイント
パーマリンクは、下記のポイントを押さえて決定しましょう。
- 初期段階で設定する
- 短く簡潔にまとめる
- ニュース記事は日付にする
- 記号はハイフンやアンダーバーを使う
初期段階で設定する
パーマリンクの設定は、初期段階で行うようにしましょう。
理由として、途中で変更してしまうとすべてのページのURLが変わってしまい、ほかのサイトからのリンクが無効になってしまう恐れがあるためです。
パーマリンクを途中で変更することはSEO的に悪影響であるため、全体設定はWordPressをインストールした際にすぐ行い、記事ごとのページは公開する前に設定しましょう。
また、途中で変更すると内部リンク先のURLも無効になってしまったり、SNSでのシェア回数がリセットされたりなどの影響もあります。
そのことから、パーマリンクを設定したら途中で変更しないようにしましょう。
短く簡潔にまとめる
パーマリンクを決める際は、不必要に長くせず、短く簡潔にまとめましょう。
あまりにも長すぎると、検索エンジンのクローラーの読み込みが難しくなってしまいます。
URLを簡潔にまとめることはGoogleも推奨しているため、無理にキーワードを詰め込めないようにしましょう。
ニュース記事は日付にする
パーマリンクの設定は、基本的に記事の内容に関したキーワードを設定します。
例えば今現在閲覧しているこのページの場合、パーマリンクに関する記事であるため、permalinkという文字が含まれています。
しかし、ニュース記事の場合は例外です。
ニュース記事は情報の新鮮さが非常に重要であるため、内容だけではなく、書かれた記事の日付も重要です。
その上、URLに日付が入っていれば、SNSで共有された際にいつ書かれた記事なのかすぐに分かります。
記号はハイフンやアンダーバーを使う
パーマリンクを設定する際に複数のキーワードを加えたいのであれば、ハイフンやアンダーバーを使いましょう。
双方ともパーマリンクで使える記号であり、各キーワードを分けたいときに役立ちます。
例として以下のような使い方となります。
- https://kiji-sniper.com/blog/permalink-merit-demerit
- https://kiji-sniper.com/blog/permalink_merit_demerit
パーマリンクを決める際の注意点
パーマリンクの設定自体はそこまで難しいものではないため、誰でも簡単に設定できるでしょう。
しかし、パーマリンクを設定する際には2つの注意点があります。
それぞれどのような注意点なのか、1つずつ紹介します。
パーマリンクに日本語を使わない
パーマリンクに日本語を使うことは可能ですが、全てのサイトで対応しているわけではありません。
そのようなサイトだと日本語以外の方法でURLが表示されてしまい、非常に長いURLとなってしまいます。
その上。多くの記号で構成されてしまうこともあり、ユーザーから怪しまれてクリックしてもらえなくなってしまうかもしれません。
そのようなことを防ぐためにも、パーマリンクは英語で設定するようにしましょう。
どうしても変更したい場合は301リダイレクト設定を行う
パーマリンクの途中変更はおすすめできませんが、どうしても変更したい場合があるかもしれません。
その場合、変更後に必ず301リダイレクト設定を行いましょう。
301リダイレクトとは、Webサイト上のコンテンツが移動したことを示すために、ブラウザや検索エンジンに対して、新しいURLにアクセスするように指示する仕組みのことです。
301リダイレクトを設定することで、旧ページから新ページへ自動転送してくれるため、旧ページのURLからユーザーがアクセスしても自動的に新ページに遷移されます。
301リダイレクトを設定するには、サイトのサーバーに対して.htaccessファイルといったものを編集しなければなりません。詳しい設定方法はサーバーやサイトの種類によって異なります。
そのことからリダイレクト設定をする際には、サーバーのドキュメントやサイトのCMSのマニュアルなどを参照するようにしましょう。
記事を投稿する際はパーマリンクの設定も忘れずに!
今回は、パーマリンクの基本情報やSEOとの関係性などを紹介しました。
パーマリンクはWebページやブログ記事に対して設けられる固有のURLで、ユーザビリティの向上につながります。
設定方法も目的によって異なるため、そのことを踏まえた上で設定するようにしましょう。