【数字を表す漢字】知らないと読みにくくなる使い分けのルールを解説します!

【数字を表す漢字】知らないと読みにくくなる使い分けのルールを解説します!

「1日中と一日中、どっちが正しいの?」
「数字は全角?半角?コンマは使う?」

記事を作成していると、数字の書き方で迷うこともあるでしょう。

本記事では、算用数字と漢数字の正しい使い分け方を徹底解説します。

オウンドメディアやブログなどで正しい文章を書きたいライターや、数字の表記ルールについて知識を身につけたい方は、ぜひチェックしてみてください。

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目次

算用数字と漢数字の違い

普段私たちが使っている数字には「算用数字」と「漢数字」があります。

漢数字は「一、二、三」と表記することが多いですが「壱、弐、参」と書く「大字」も存在します。漢数字の「大字」の読みは「だいじ」です。

算用数字、漢数字、大字はそれぞれ適切な使い分けが必要です。表記ルールは、記者ハンドブックや文化庁提供の「新しい『公用文作成の要領』に向けて」などで定められています。

参考:文化庁「新しい『公用文作成の要領』に向けて(令和3年3月12日発)」

算用数字(アラビア数字)

算用数字は「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9」を用いた表記方法です。日常的に使う機会が多く「アラビア数字」とも呼ばれています。

起源はインド数字ですが、アラビア人がインド人から受けついでヨーロッパに広めたため、日本でもアラビア数字として伝わりました。

主に計算で使う数字であるため「算用数字」という名称で知られています。

漢数字

漢数字は「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」などを用いた表記方法です。公的な文書や元号などで見かける機会が多いでしょう。

漢数字はもともと中国語であり、日本では奈良時代に中国から伝わりました。平安時代には「口遊(くちずさみ、くちすさび)」という児童向けの教科書で、九九の学習として漢数字が使われています。

次に紹介する「大字(だいじ)」に対して、こちらは「小字(しょうじ)」と区別されています。

大字(だいじ)

大字(だいじ)は「壱、弐、参、肆、伍、陸、漆、捌、玖、拾」などを用いた表記方法です。一般的な文書や日常的に使うことはほぼなく、法的文書や請求書といった会計書類など、ごく限られた領域で使用されています。

重要な文書で使われることが多いため、改ざんされないように画数が多く、複雑な漢字であることが特徴です。

漢数字(小字)と同じくもともとは中国語で、奈良時代に中国から伝承されました。

算用数字と漢数字と大字の対応表

1から1万まで、算用数字・漢数字・大字の表記をまとめました。

算用数字漢数字大字
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10拾、什
100
1,000仟、阡
10,000

算用数字の「0」を漢数字で表す場合、一般的には「零」が使われます。

しかし、一部では「〇」に置き換えられることもあります。たとえば、100%を「一〇〇%」のように記載しますが、「〇」は漢字ではなく記号であることを認識しておきましょう。

漢数字の「二十」「三十」は、旧仮名遣いで以下のように書きます。

・「二十」→「廿」
・「三十」→「丗」

例文

・「二十円」→「廿圓」(にじゅうえん)
・「三十日」→「卅日」(さんじゅうにち)

算用数字を使う場面

ネット上のメディアでも広く使われている算用数字ですが、使うべきタイミングは、主に以下の3つです。

数量を表すとき

「体重が3kg増えた」のように、数量を表すときは算用数字を使います。

例文は以下のとおりです。

・寿司を1人前注文した。
・今日は水泳の授業で25mのタイムを計った。
・毎日牛乳を200ml飲んでいます。

「1人前」は、「2人前」「3人前」のように、数量を表す場合は算用数字を使用します。一方で「息子はもう一人前だ」のように、慣用句の場合は漢数字で記載します。

「1人前」と「一人前」のように、算用数字と漢数字の使い分けによって意味が変わることもあるため、正しく使い分けるようにしましょう。

順序を表すとき

「クラスのなかで1番早く登校した」のように、順序を表すときは算用数字を使います。

例文は以下のとおりです。

・学年で1位の成績をとった。
・2つ目の角を右折してください。
・2番目に生まれた男の子を次男という。

ただし、ほかの数字に置き換えられないときは漢数字を使用します。

たとえば「一番好きな動物は犬です」「一から十まで教えないと理解できない」などの文章では、漢数字を使いましょう。

また、文化庁の資料によると「ひとつ、ふたつ、みっつ」は和語であるため、漢数字を用いるとの記載があります。

しかし「明確に数を数えている場合に限り算用数字での表記が見受けられる」とのことから、ケースによって使い分けが必要といえます。

ほかの数に置き換えられるとき

単語のなかの数字がほかの数に置き換えられるときは、算用数字を使いましょう。

たとえば「1月30日」や「100g」「徒歩5分」といった数字は、ほかの数字に置き換えることが可能なため、算用数字を使用します。

一方で「一安心」や「二束三文」「三日坊主」など、ほかの数字に置き換えられない場合は漢数字を使います。

例文は以下のとおりです。

・風邪で3日間寝込んだ。
・このビルの5階に新しい就職先の会社がある。
・顔を合わせるのは今日で2回目です。

漢数字を使う場面

つづいて、漢数字を用いるべき場面を見ていきましょう。

漢数字を使うべきタイミングは、主に以下の4つです。

数字が語句を構成するとき

数字が語句の一部となっており置き換えられない場合は、漢数字を使います。

例文は以下のとおりです。

・今日は一日中図書館を利用していました。
・一部だけでなく全体の項目をチェックする必要がある。
・日本国憲法では三権分立を採用しています。

例文のように、数字が語句を構成する場合は漢数字でOKです。

ことわざや慣用句で用いるとき

ことわざや慣用句には、数字が入っている言葉も存在します。語句を構成する数字は、漢数字を使いましょう。

例を見てみましょう。

ことわざの例

・七転び八起き
・百聞は一見にしかず
・二兎を追う者は一兎をも得ず

慣用句の例

・四の五の言う
・万事休す
・一か八か

判断に迷ったら、算用数字に入れ替えてみてください。

・一か八か→1か8か
・七転び八起き→7転び8起き
・百聞は一見にしかず→100聞は1見にしかず

いずれも違和感がある表現です。特に「1か8か」は、テキストだけだと正しい意味が伝わらないことがわかりますね。

熟語で用いるとき

数字が入った熟語は、漢数字で表記します。

例を見てみましょう。

・一時的
・五月病
・七五三
・八方美人

最近では、熟語の数字を算用数字で誤用してしまう方が増加傾向にある、との意見も見受けられます。たとえば「一時的」を「1時的」と書いてしまうパターンです。

身近な人とのやり取りではよくても、文書の作成やビジネスシーンでは漢数字を使うようにしましょう。

固有名詞や地名を表すとき

「一郎」などの固有名詞や「四国」などの地名では、漢数字を用いて表記します。

例を見てみましょう。

固有名詞の例

・赤十字社
・三田佳子
・八幡平
・劇団四季

地名の例

・九州
・八王子
・八戸市
・四万十市

固有名詞や地名は、ほかの数字と置き換えて使うことはないため、算用数字は使用しません。

ただし、固有名詞であっても「ルイ14世」など、数量や順序を明確にする必要がある場合は、算用数字を用いて表記します。

大字(だいじ)を使う場面

つづいて、大字(だいじ)を用いるべき場面を見ていきましょう。

大字を使うべきタイミングは、主に以下の2つです。

領収書など改ざんの恐れがあるとき

大字(だいじ)は、画数が多く複雑な漢字であるため、領収書や見積書、納品書などの改ざんを防ぐのに有効です。

たとえば、算用数字で領収書の金額を「¥20,000」と表記してしまうと、1つ「0」を書き足すだけで「¥200,000」に変えられてしまいます。

また、漢数字でも「二万円」で発行してしまうと、横線を足して「三万円」などと書き換えられてしまいます。

一方、大字で「弐萬圓」と表記すると、ほかの数字に書き換えにくくなることがわかりますね。先頭に「金」、末尾に「也」を入れて「金弐萬圓也」と記載することで、ほかの数字を付け足すこともできなくなります。

法律で定められているとき

戸籍法施行規則第31条では「年月日を記載するには壱、弐、参、拾の文字を用いなければならない」との記載があります。

上記のように、法律で定められている場合は、大字(だいじ)を用いて表記しなければなりません。

ただし、法律で定められているのは「壱、弐、参、拾」の4文字のみ。その他の「伍、陸、佰、仟、萬」などは、必須で使わなければならないものではありません。

数字を漢字やひらがななどで表す特殊な使い方

漢数字は基本的な表記方法以外にも、特殊な場面で用いることがあります。

漢数字やひらがななどで数字を表記する際の、主なルールは以下の6つです。

数をくり返すときは漢数字→ひらがな

「一人ひとり」など、数をくり返す表現では、漢数字とひらがなを組み合わせて表記します。

慣用句では漢数字を使いますが、読みやすくするために後半にくる数字はひらがなで記載する、というのが主な理由です。

例文は以下の通りです。

・一人ひとりの顔がよく見える。
・一つひとつが大切な思い出です。

数字の桁数が多いとき

人口や金額など、数字の桁数が多いときは表記で迷うことも多いでしょう。

文科庁の資料に従う場合、主な表記方法は以下のとおりです。

・1,000までの数字は算用数字を用いる
・万・億・兆などは漢数字を用いる
・大きな数は3桁ごとにコンマで区切る(西暦以外)

上記の表記方法を採用した例文を見てみましょう。

・ジャケットが2,500円、靴が1,000円で売れるとの見積りが出た
・日本の人口は1億2,330万人です。

記者ハンドブックには「千はきりのいい数字に限り使う」との記載があるため、たとえば「2万5,000人」を「2万5千人」と書いても間違いではありません。読み手がわかりやすいほうで表記ルールを統一することが大切です。

全体のうちの「ひとつ」を表すとき

「リレー選手のひとりです」といったように、全体の1要素を表す場合はひらがなを使います。

例文を見てみましょう。

・化学記号のひとつにCがある
・あの男性は参考人のひとりだ

また「ひとつやってみよう」「ふたつながら」のように、副詞的に数字を用いる場合もひらがなで表記します。

概数は基本的に漢数字で表記する

およその数字を記載する場合は、基本的に漢数字を使いましょう。

「2、300人」よりも「二、三百人」と表記したほうが、読み間違いがなく正しい意味で伝わりやすいためです。

ただし「2、3人」のように、誤った意味で伝わる心配がないときは、算用数字を用いるのが望ましいといえます。

例文を見てみましょう。

・飲み会に参加するのは十数人ほどだ。
・この広さなら四、五百人は入るでしょう。
・合格したのは2、3人だけだった。

場面にあわせて使い分けできるよう、表記ルールを定めておきましょう。

住所の番地を書くときは自治体のルールに従う

番地は「1丁目」か「一丁目」か、どちらが正しいのか迷う方も多いでしょう。番地は、自治体ごとのルールに従って表記するのが正解です。

横浜市の場合、一部の地域では番地で算用数字が用いられています。正式な表記ルールを調べたいときは、住民票などを確認するとよいでしょう。

ただし、不動産登記ではすべて漢数字が使われています。自治体が定めた表記ルールとは異なる可能性がある点は、認識しておきましょう。

漢数字と算用数字が混じるとき

特定の文章では、漢数字と算用数字がいっしょに表記されることもあります。

表記ルールに沿っていればどちらかに統一する必要はなく、混在していても問題ありません。

例文を見ていきましょう。

・一家4人
・柏市立柏第二小学校1年2組

漢数字と算用数字が混在する際は、表記ルールに従って記載しましょう。「柏市立柏第二小学校」は固有名詞なので漢数字、「1年2組」はほかの数字に置き換えられるので算用数字で表記します。

数を表記する際の注意事項

数を記載する際は、基本的なルールと一貫性のある表記方法を守ることが重要です。

おさえておきたい注意事項を、以下3つ紹介します。

正解が1つにならないときは一方に統一する

数字の表記ルールはさまざまなものが定められているため、時には正解が1つにならないこともあります。

上記のようなケースでは、文章中で表記ゆれが起こらないよう、一方にあわせて記載しましょう。

たとえば、文章のなかで「1カ月」「一か月」などの表記が混在していると、読者に違和感を与えてしまいます。

同じ記事内、メディア内では、同一の表記になるようにルールを統一しておきましょう。

算用数字は半角で表す

「1,000円」などの算用数字は、半角で記載しましょう。

・×:1,000円(全角)
・〇:1,000円(半角)

なお、全角の数字が用いられるのは、裁判所の判決文や一部の公的な文書に限られます。

縦書きは漢数字、横書きは算用数字

日本語の文章は、古来使われている縦書きと、江戸時代から明治時代にかけてヨーロッパから広まった横書きがあります。

基本的に、縦書きでは漢数字、横書きでは算用数字を用いるのが一般的なルールです。

新聞や書籍など縦書きの文書では漢数字が使われ、ネット記事や履歴書などの横書きのフォーマットでは算用数字が主に使用されています。

数字の表記ルールをマスターして読みやすい文章を目指そう

普段使っている数字は「算用数字」と「漢数字」の2種類が存在します。

漢数字は「一、二、三」と記述するのが一般的ですが、一部「壱、弐、参」と書く「大字(だいじ)」が用いられることもあります。

算用数字、漢数字、大字(だいじ)は、それぞれ適切な場面で使い分けることが大切です。

また、メディアごとにルールを定めて表記ゆれを防止し、統一感のある文章作成を心掛けましょう。

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