SEOを考える際には、記事の内容やキーワードだけではなく、タグも重要になります。
ただ、初めてサイトを開設した方の場合、タグがどのようなものでどういったタグがSEO的に効果的なのか分からないかもしれません。
そこで今回は、SEOでタグが重要な理由や効果的なタグを紹介します。
HTMLタグがSEOで重要な理由
HTMLタグがSEOで重要な理由は、検索エンジンのクローラーが関与しています。
検索エンジンのクローラーは、Webページの情報を読み取る際にHTMLタグもチェックします。
HTMLタグはサイトのユーザビリティに影響を及ぼすため、きちんと使っていれば、クローラー側からユーザビリティのことを考えたサイトとして評価される可能性が高まるでしょう。
そのような意味から、HTMLタグがSEOで重要なのです。
SEOに効果的なタグ10選
SEOに効果的なタグは、以下の10個が挙げられます。
- hタグ
- metaタグ
- aタグ
- altタグ
- listタグ
- titleタグ
- canonicalタグ
- strongタグ・emタグ
- blockquoteタグ
- tableタグ
それぞれどのようなタグなのか、1つずつ紹介します。
hタグ
hタグは、見出しを表す際に用いられるタグです。
見出しは6段階あり、h1〜h6タグで示されます。
そもそも見出しはWebページの内容を構造化し、読者が情報の階層を理解しやすくするために使用されるものです。
また、検索エンジンがWebページの内容を理解するのに役立ち、SEOにも効果的です。
使い方としては、以下のような形になります。
<h1>見出し1</h1>
<h2>見出し2</h2>
<h3>見出し3</h3>
<h4>見出し4</h4>
<h5>見出し5</h5>
<h6>見出し6</h6>
ただ、あまり細かく見出しを作るのは一般的ではなく、h5〜h6タグが用いられる頻度はそこまで高くないでしょう。
metaタグ
metaタグは、Webページのメタデータを提供するために用いられるタグです。
そもそもメタデータとは、検索エンジンやソフトウェアなどにウェブページの内容を理解する目的で用いられるWebページの情報のことです。
なお、メタデータはユーザーには表示されません。
metaタグはHTML文書のheadセクションに配置されており、Webページの説明やキーワード、著者などのメタデータを指定するために用いられます。
また、ウェブページの文字コードを指定したり、他のウェブページに移動させたりすることも可能です。
Webページの説明文とキーワードを指定するためのmetaタグの例としては、以下のとおりです。
<meta name="description" content="このページはSEOに効果的なタグを紹介しています">
<meta name="keywords" content="キーワード1,キーワード2">
aタグ
aタグとは、ハイパーリンクを作成する際に用いられるタグです。
ハイパーリンクは、ユーザーが別のWebページや同じWebページの特定の場所に移動するためのリンクのことです。
aタグは、リンク先を指定するhref属性と一緒に使用します。
aタグ内のテキストやコンテンツは、通常ブラウザにハイパーリンクとして表示され、リンクをクリックすると、ユーザーはhref属性で指定された場所に移動できます。
例えばこのサイトのURLを事例に使うと、以下のとおりです。
<a href="https://kiji-sniper.com/">記事スナイパー</a>
この例では、「記事スナイパー」というテキストがハイパーリンクとしてブラウザに表示され、リンクをクリックすると「https://kiji-sniper.com/」のWebページに移動します。
altタグ
altタグは、画像の代替テキストを書く際に用いられます。
altタグは、さまざまな理由で重要な存在です。
スクリーン・リーダーを使っている視覚障害のあるユーザーには、画像の代わりとなるテキストを提供します。
alt属性のテキストはスクリーン・リーダーが読み上げるため、これらのユーザーは画像の内容を理解することが可能です。
次に、alt属性は検索エンジンが画像の内容を理解し、検索結果に画像をインデックスするために使用されます。
これはWebページのSEOを向上させる上で役立ちます。
altタグの例は、以下のとおりです。
<img src="sample.jpg" alt="サンプル画像">
この例では、src属性で画像のURLを指定し、alt属性で画像の説明をテキストで記述しています。
なお、alt属性はimgタグに必須ではありませんが、上記の理由から含めることが強く推奨されているため、基本的には書いておくことをおすすめします。
もしalt属性がない場合、imgタグにはalt=””のように空のalt属性を指定しましょう。
そうすることで、スクリーン・リーダーが画像のファイル名を代替テキストとして読み上げないようにします。
listタグ
listタグは、Webページ上で項目のリストを作りたいときのものであり、実際に上記で紹介したSEOに効果的なタグ一覧リストもlistタグが用いられています。
istタグには、ol(順序付きリスト)とul(非順序付きリスト)という2種類のリストタグが存在します。
olタグは番号が振られたタグのことであり、以下のような形です。
<ol>
<li>リスト1</li>
<li>リスト2</li>
<li>リスト3</li>
</ol>
一方で、ulタグは番号が振られないタグのことであり、上記で用いたリストで用いられています。
ulタグはolタグとほぼ同じで、以下のような形です。
<ul>
<li>リスト1</li>
<li>リスト2</li>
<li>リスト3</li>
</ul>
titleタグ
titleタグは、Webページのタイトルを指定する際に用いられるタグです。
Webページのタイトルは、ブラウザのタイトルバーやタブに表示されるだけではなく、索エンジンがWebページの内容を理解するためにも用いられます。
titleタグはHTML文書のheadセクションに配置されるもので、以下のような形です。
<head>
<title>サンプル</title>
</head>
タイトルタグは、HTML文書の必須要素です。
検索エンジンがWebページの内容を理解し、SEOを向上させるために必要であることから、全てのWebページに含めましょう。
canonicalタグ
canonicalタグとは、Webサイト内で評価される正規のURLを検索エンジンに認識させるために用いられるタグです。
ECサイトやデータベース系のサイトでは似たようなコンテンツが生まれやすく、検索エンジンから重複コンテンツとみなされて、SEO評価が下がる恐れがあります。
そのことを防ぐためにcanonicalタグを使い、どのページが最も重要なページなのか検索エンジンに伝えられます。
canonicalタグの例としては、以下のとおりです。
<link rel="canonical" href="正規のURL">
strongタグ・emタグ
双方とも文字を太字にして強調できるタグですが、強調度合いが異なります。
最も強く強調できるのがstrongタグで文字が太くなり、その次に強調できるのがemタグで、文字が傾きます。
双方の例としては、以下のとおりです。
<strong>サンプル</strong>
<em>サンプル</em>
上記のコードを用いると、strongタグのほうが「サンプル」となり、emタグが「サンプル 」となります。
blockquoteタグ
blockquoteタグは、引用文であるテキストのブロックを示すために用いられます。
通常は周囲のテキストと区別するために、視覚的に区別されたスタイルで表示されます。
blockquoteタグの使用例としては、以下のとおりです。
<blockquote cite="引用元URL">
<p>引用コンテンツ</p>
引用元:<cite><a href="引用元URL">ページタイトル</a></cite>
</blockquote>
もし文章を引用する際にblockquoteタグを使わないと、重複コンテンツとみなされてSEO評価が下がる恐れがあります。
tableタグ
tableタグは、表を作りたいときに役立ちます。
具体的にはおすすめしたい10個の商品を表でまとめたり、2つのサービスを比較するために表を作ったりなどが挙げられます。
tableの例としては、以下のとおりです。
<table>
<tr>
<th>果物</th>
<th>野菜</th>
</tr>
<tr>
<td>イチゴ</td>
<td>オレンジ</td>
</tr>
<tr>
<td>キャベツ</td>
<td>ニンジン</td>
</tr>
</table>
tableタグに関しては、classタグとidタグ、titleタグとlangタグの4つが使えます。
一方、alignタグやbgcolorタグなどは、非推奨です。
タグを設定する上での注意点
タグを設定する際には、大量につけすぎないようにしましょう。
あまりにも多くのタグを付けてしまうと、何をテーマにしたWebページなのか把握できなくなってしまいます。また、余計なタグを増やすきっかけにもつながるでしょう。
タグを増やすことも量次第ではSEO的に悪影響を及ぼしてまうものであり、新しいWebページが作られるたびに作っていると、タグによって紐付けられているWebページ数が少なくなってSEO評価が下がる恐れがあります。
これらのことから、タグは必要なときだけ増やすようにして、Webページにつけるタグは3〜5個程度にしておきましょう。
SEO対策はタグも活用しよう!
HTMLタグはユーザビリティの向上につながることから、SEOの観点から見ても重要です。
SEOの対策として活用できるタグはいくつもあり、aタグやtableタグなどが挙げられます。
ただし、注意点もあるため、そのことを踏まえた上で使うようにしましょう。