オウンドメディアの構築費用|制作費用の料金相場はどれくらい?

オウンドメディア構築費用

本記事では、自社のWebサイトでオウンドメディアを運営したいものの、どれくらい費用がかかるか分からない方に向けて、オウンドメディアの構築費用の料金相場を解説していきます。

運用代行を利用する注意点や、構築費用の節約ポイントについても解説しましたので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

オウンドメディア構築の費用相場|一覧表付き

オウンドメディア制作の費用は、大きく構築と運用・保守にわかれています。

内訳や費用相場について、下記のとおり一覧表でまとめました。

スクロールできます
種類内訳外注の費用相場自社制作の費用相場
構築企画・サイト設計5~30万円追加費用なし
(自社の人件費)
デザイン・コーディング10万円~80万円追加費用なし
(自社の人件費)
運用・保守サイト維持サーバー代:数千円~5万円
ドメイン代:年間100円~10万円
サーバー代:数千円~5万円
ドメイン代:年間100~円~10万円
マーケティング
分析調査・改善
月額10~30万円追加費用なし
(自社の人件費)
コンテンツ制作1記事:1万円~10万円追加費用なし
(自社の人件費)
追加コンテンツ制作無料~3万円追加費用なし
(自社の人件費)
その他ツール利用1~10万円1~10万円
流入経路の確保経路による経路による

構築や運用・保守の内容について、それぞれ解説していきます。

構築の費用相場

構築とは、オウンドメディアの立ち上げにかかる費用を指し、内訳は下記のとおりです。

オウンドメディア構築費用の内訳
  • 企画設計
  • サイト設計
  • デザイン
  • コーディング

企画設計

企画設計の費用相場は、後述するサイト設計と合わせて、5~30万円前後が一般的です。

自社ブランディングやコンセプトなど、オウンドメディアの企画を決めていく工程です。

コンテンツマーケティングを始める目的から読者を想定し、どのように情報提供するか決めていきます。

例えば目的をブランディングとするなら、自社商品における魅力やストーリーを発信していくという流れです。

ほかにもオウンドメディアの目的としては、下記のような内容が挙げられます。

オウンドメディアの目的例
  • 優秀な人材を確保する
  • 見込み客を獲得する
  • 広告費の削減

明確なゴールを定めたあと、目的達成のため道筋を描いていくイメージです。

マーケティング知識が必要なので、専任者が自社にいない場合は、外注を選択すると良いでしょう。

オウンドメディアの設計については、下記の記事で詳しく解説しています。

サイト設計

サイト設計の予算は、企画設計と合わせて5~30万円ほどです。

カスタマージャーニーに沿って、オウンドメディア全体のマップ作成をおこないます。

カスタマージャーニーとは、商品の認知→検討→購入までの時系列のこと。

内部リンクの導線を考えるには、SEOの知識が必要です。

SEO知識に基づいて最適なサイト設計をすれば、ユーザーの回遊性に影響し、滞在時間も長くなるため、理想的なオウンドメディアに近づけます。

サイト設計をする際は、ペルソナの求める要素を洗い出し、コンテンツをカテゴリーやジャンル別に整理しましょう。

ケースによっては、クライアントがWEBページのレイアウトであるワイヤーフレームを作ります。

デザイン

サイト設計でオウンドメディアの大枠が決まったら、実際にページのデザインをしていきます。

費用相場は後述するコーディングと合わせて15~80万円ほどで、オリジナルのデザインを求めると費用は高くなっていきます。

テンプレートを使用すればオリジナリティや機能性は低くなるものの、予算は節約可能です。

デザインは見た目だけと思いがちですが、コンセプトやターゲットを視覚的に伝えつつ、コンバージョン行動をサポートする役割があります。

色による購買意欲の刺激や、クリックしやすいボタンなど、売れるデザインを追求するときりがありません。

テンプレート使用で削りやすい予算ですが、総合的な費用対効果を高めるためには、企業として納得できるデザインを追求すべきといえます。

コーディング

コーディングの作成費用目安は、デザインと合わせて15~80万円ほどです。

コーディングとは、プログラミング言語を使用して、WEBデザインをブラウザ上で実現する工程です。

デザインの実現だけでなく、機能の実装を含めるとより高度な内容になります。

コーディング自体にはプログラミング知識が必要であるものの、CMSを利用すれば比較的簡単に管理や実装ができます。

CMSとはコンテンツ管理システムを指し、HTMLやCSSの知識がなくても記事管理・投稿ができる仕組みです。一般的には、WordPressが有名です。

とはいえ、CMSを利用していても、自社サイト用にカスタマイズしたい場合は、やはりプログラミング知識が必要です。

ユーザー利便性を高めようとすると実装したい機能が増え、自然と費用も高くなる傾向があります。

運用や保守の費用相場

運用や保守とは、オウンドメディアを立ち上げたあと維持にかかるランニングコストです。

オウンドメディア運用保守の内訳
  • サイト維持
  • マーケティング
  • 分析調査・改善
  • コンテンツ制作
  • 追加コンテンツ制作

オウンドメディアを成功させるためには、長期的に安定した運用・保守が不可欠なので、詳しく見ていきましょう。

サイト維持

サイト維持にかかる費用は、主にサーバー代やドメイン代を指します。

  • サーバー:ホームページの文章や画像データを保管するところ
  • ドメイン:ホームページで使うアドレス(WEB上の住所)

サーバーを利用する際は、レンタルサーバー会社に契約金を支払い、月額や年額で利用します。予算は、年間で数千円~5万円程度です。

会社によってはドメインを無料・格安でつけてくれるところがあるため、セットで利用しているユーザーも多いです。

ドメイン代は新規取得なら数千円~1万円程度ですが、検索キーワードと合致するものは高値で契約される傾向があります。

さらにお問い合わせ対応を外注するなら、維持費は増えていくでしょう。

問い合わせ件数が増加すると、既存スタッフの手では回らなくなるため、大規模サイトは外注を検討したほうが良いです。

コールセンターを外注する場合は、費用目安は月額で数千円~10万円程度です。

マーケティング

運用・保守におけるマーケティングの費用目安は、10~30万円前後。

マーケティングでは、コンテンツ制作の方向性決定や、キーワード調査を行います。

構築における企画やサイト設計と混同しやすいですが、運用にあたっては、コンテンツ発信のための市場や競合を調査します。

運用・保守におけるマーケティングの内容
  • どのキーワードでコンテンツ作成するか?
  • どのキーワードで上位表示を狙うか?
  • 優先順位が高いキーワードはどれか?

効果的にマーケティング施策を打ち出すには、SEOの知識が必要です。

オウンドメディア運営におけるマーケティングについては、下記の記事でも解説しています。

★オウンドメディア マーケティング

分析調査・改善

分析・調査や改善の費用目安は、マーケティングと合わせて10~30万円前後です。

オウンドメディアの成果をリサーチし、改善するため施策を打ち出します。

SEO対策やコンバージョン改善のため、サイト内導線の改善や、露出・流入UPなどの具体的なアクションを決めます。

コンテンツ制作

コンテンツ制作では、オウンドメディアの記事を実際に作っていきます。

情報更新の頻度は大事ですが、クオリティを優先させたいところなので、WEB制作会社のライターへ外注することをおすすめします。

クラウドソーシングサイトで募集すると安く済むものの、ライターの質にバラつきがあり、選考に時間や手間がかかります。

ライターの技術レベルと文字単価の費用目安について、下記のとおり表にまとめました。

レベル文字単価
未経験0.3~1円
一般1~3円
上級3~5円以上

専門知識が必要なジャンルや、インタビュー記事などは単価が高い傾向にあります。

検索上位を狙うなら、SEOの知識があるライターを雇いましょう。

追加コンテンツ制作

追加コンテンツ制作とは、画像や動画など、文章以外のコンテンツを作成することです。

アイキャッチ・図解といった画像や、使い方を紹介した動画などは、記事の理解度を上げるので、ユーザーの利便性向上につながります。

種類によって費用の幅がありますが、画像作成は1~10万円前後、動画は1分未満で15~80万円ほどです。

その他の費用相場

構築や運用以外にも、見落としがちな費用がかかりますので、解説していきます。

ツール利用

CMSや分析ツールなどには利用料金がかかる場合があり、費用は無料~月額60万円程度と幅が広いです。

分析ツールは月額や年額ごとの定額制が多いですが、機能を絞れば無料使用できるケースがあります。

ツールで分析できる内容は、下記のとおりです。

分析ツール内容の例
  • キーワードの検索順位
  • キーワードの検索ボリューム
  • PV数
  • 滞在時間
  • 回遊率
  • コンバージョン数

GoogleツールであるAnalyticsやSearch Consoleは無料で利用できますが、データを読み解くにはある程度の知識が必要です。

CMSの費用については、ページ下部「CMS費用の事例」で解説しています。

流入経路の確保

流入経路は複数あったほうがより多くの集客につながるため、ケースに応じて運営費を投じる必要があります。

オーガニック検索以外の流入経路としては、口コミやSNSが該当します。

SNS集客を増やすならアカウントを伸ばさないといけませんが、運営費はオウンドメディアの費用とは別にかかります。

人々の購買プロセスが変わり、広告離れも進むなか、SNS集客は流入経路として重要な選択肢です。

オウンドメディアとSNS活用については、下記の記事で詳しく解説しています。

ここまでオウンドメディアの構築費用について解説してきましたが、すべての企業が潤沢な予算を確保できるとは限りません。

とはいえオウンドメディアは自社制作もできるため、予算がなくてもチャレンジ可能です。

自社制作する場合の費用相場

自社制作する場合は、サイト維持費とツール利用費以外は追加料金がかかりません。

ただし仕事の範囲は大幅に増えるため、人件費は相応にかかります。

外注費と人件費のバランスを計算し、自社に合った判断を下すことが求められます。

次の項目では、オウンドメディア構築を外注と自社制作のどちらで進めるべきか見ていきましょう。

オウンドメディア構築は外注と自社制作どちらが良い?

オウンドメディア構築は、クオリティや結果が出るスピードを優先するなら、外注で進めるべきといえます。

すでにノウハウがある外注と、まったく未経験の自社制作では、かかる時間や手間が大きく異なるからです。

外注と自社制作に向いている企業タイプを解説していきますので、ご自身のケースと照らし合わせてみてください。

外注と自社制作それぞれの向いている企業

外注に向いている自社制作に向いている
予算を確保できる人手や時間を確保できる
クオリティを優先低予算を優先
SEOやマーケティングの知識がないSEOやマーケティング知識がある

予算とクオリティは基本的にトレードオフの関係にあるため、優先事項を決めればおのずと企業タイプがわかります。

SEOやマーケティングの知識がない場合は、コンサルティングを受けられる外注が向いています。

対して人手や時間を確保でき、SEOやマーケティング知識があるスタッフがいるなら、自社制作で進めていけるでしょう。

外注のメリットとデメリット

オウンドメディア運営を外注するメリット・デメリットを表にまとめました。

メリットデメリット
クオリティが高い費用がかかる
社内の業務量が減るコミュニケーションコストがかかる
定期的な更新ができるノウハウが蓄積されづらい

構築を外注すれば、プロの視点で企画やサイト設計できるため、最初から高いクオリティが担保されています。

門外漢の仕事を自社で進めなくて良いので、社内の業務量や負担が減りつつ、定期的なメディア更新ができるのもメリットです。

しかし、制作会社スタッフとのコミュニケーションコストがかかるのは避けられず、専門知識であるほど情報共有が難しいかもしれません。

また、外注で任せきりにすると、自社にオウンドメディア運営のノウハウが蓄積されづらいデメリットがあります。

自社制作のメリットとデメリット

自社制作のメリットとデメリットを表にまとめました。

メリットデメリット
費用が節約できるクオリティを上げづらい
情報共有がスムーズリソースが足りなくなる
ノウハウが蓄積される定期的な更新が難しいケースあり

外注費用が節約できるため、コンテンツの充実度を上げる施策にリソースを投入しつつ、運営ノウハウも蓄積されます。

自社内で運営業務が完結するのであれば、専門知識が必要であっても、スタッフ同士の情報共有はスムーズに進みます。

一方で既存スタッフの業務増加により、リソースが不足し、定期的な更新が難しくなる可能性が高いです。

また、ノウハウある視点でオウンドメディアを見れないので、客観的判断が難しく、クオリティが上げづらいのもデメリットといえます。

外注と自社制作それぞれのメリット・デメリットを把握しながら、自社にとってベストな選択をしていきましょう。

オウンドメディアを外注で構築すると決めたら、次に気になるのは実際の費用ではないでしょうか。

次の項目では、目的別の価格帯と、受けられるサービス内容について解説していきます。

オウンドメディア構築費用の目的別シミュレーション

オウンドメディアの構築費用は、サイト規模や目的別に大きく変わります。

自社制作ならほとんどの費用を無料で抑えられますが、大規模メディアの制作・リニューアルとなると、300万円以上かかるケースもあります。

オウンドメディアの目的別に、費用をシミュレーションしていきましょう。

低予算を優先したい

低予算を優先したいなら、自社制作で進めれば無料から20万円以下に費用を押さえられます。

自社内の人件費をのぞけば、実質的な追加費用はサイト維持費と、ツール利用費にとどまるからです。

オリジナリティや追加機能の実装はあきらめ、無料のCMSやテンプレートを使用しましょう。

低予算で外注する場合は、小規模な制作会社やフリーランスへの依頼を検討してみてください。

ブログ感覚でオウンドメディアを始めたい方におすすめします。

オリジナルのサイトを作りたい

オリジナリティあるサイトを作りたいなら、制作会社への依頼は必須となり、予算の目安は100万円以内となります。

資料ダウンロード機能や会員登録機能など、追加のカスタマイズも必要になってくるでしょう。

テンプレートでは他社と差別化しづらいうえ、使いにくい場合があります。

オウンドメディアに必要な機能については、下記の「必要な機能を絞る」で解説していますので、あわせてご覧ください。

SEO対策による集客がしたい

SEO対策による集客がしたいなら、プロのコンサルティングがあったほうが良いので、構築予算は200万円以内となります。

自社に最適なマーケティング・サイト設計を依頼し、オリジナリティあるデザインと機能を搭載したオウンドメディアの作成が可能です。

大規模メディアの制作・リニューアルがしたい

すでに作成済みである大規模メディアの制作・リニューアルがしたいなら、作業範囲が多岐にわたるため、構築予算は200~300万円以上にもなります。

300万円以上の予算があれば、戦略や企画の時点からサポートしてもらうだけでなく、オリジナルCMSの開発も可能です。

オウンドメディア構築費用の注意点

この項目では、オウンドメディア構築費用の注意点を解説していきます。

オウンドメディア構築には多額の費用がかかるため、失敗しないように注意点を知っておきましょう。

オウンドメディア構築費用の注意点
  • 自社の人件費を予算に組み込む
  • 費用とサポート内容のバランスを見る
  • 外注する範囲を決める
  • 長期的な戦略をもつ
  • 自社運用はタダではできない

自社の人件費を予算に組み込む

オウンドメディア運営では自社の人件費が圧倒的にかかるため、予算にあらかじめ組み込んでおきましょう。

サービス情報を端的に伝えれば良いランディングページに比べて、複数ページを構成していくオウンドメディアは、時間や手間がかかります。

既存スタッフの業務量増加にともない、通常業務が滞るケースも考えられるため、仕事内容は分けたほうがベスト。

オウンドメディアを本格的に運営するなら、3名は専任者に据えた方が良いでしょう。

費用とサポート内容のバランスを見る

低価格を優先しすぎるとサービスが少ない場合があるため、費用とサポート内容のバランスを見てください。

安いパッケージ料金を推している会社は、デザイン修正や機能追加など、細かいところに対応していないケースがあります。

結果としてユーザーの満足度につながらず、かけたコストが無駄になってしまう可能性が高いです。

オウンドメディアで失敗しないためには、かけたコストを確実に回収していく視点が不可欠といえます。

★オウンドメディア 失敗

外注する範囲を決める

自社で確保できるリソースを把握し、外注する範囲を決めましょう。

記事作成やサイト設計だけというように、一部の外注も可能です。

ただ全て制作会社へ丸投げすると、社内にノウハウが蓄積されないばかりか、認識の違いから目的が達成されないことも考えられます。

自社に不足しているのはノウハウなのか、それとも人員なのか見極め、必要に応じて外注する範囲を決定してください。

長期的な戦略をもつ

オウンドメディア運営は、成果が出るまで数ヶ月から1年かかるケースが多いため、長期的な戦略をもつことが重要です。

特にSEOで集客するなら、長期的な視点は不可欠といえます。

初期費用よりランニングコストのほうが高額になるケースもあるので、どれくらい期間を要するのかチェックしましょう。

また、初期と長期の目標をたて、段階的に目指すゴールを変えていけば、オウンドメディアの成長を適切に測定できます。

目標の例
  • 初期:検索上位を目指す、目標PV数を決める
  • 長期:回遊率を上げる、滞在時間を延ばす

短期決戦で結果を出そうとするのは失敗のもとなので、長期的に目標を達成していきましょう。

自社運用はタダではできない

多くの会社がコスト削減を掲げていると思いますが、オウンドメディアは自社運用するにしても、タダではできません。

社内の人件費がかかる以上タダでは不可能であり、3人の専任者を置くとすれば、月間でおよそ90万円程度かかる計算です。

結果的に外注したほうが安い場合もあるため、自社運用=安い・タダという認識は危険です。

とはいえ、オウンドメディアの構築費用は高額なので、可能な限り低予算に抑えたいのも正直なところだと思います。

そこで次の項目では、オウンドメディアを低予算で運用するポイントについて解説していきます。

オウンドメディア構築費用を節約するには?低予算の運用を解説

オウンドメディアの構築費用を節約するポイントを6つ挙げましたので、見ていきましょう。

オウンドメディア構築費用の節約ポイント
  • CMSで自社制作・運用する
  • 自社ならではのコンテンツを発信する
  • 必要な要素や機能を絞る
  • 必要な記事数を絞る
  • クラウドソーシングサイトで依頼する
  • 国や自治体の助成金・補助金を利用する

CMSで自社制作・運用する

無料CMSで自社制作・運用すると構築費用を節約できます。

下記「CMS費用の事例」で解説しているWordPressは、利用が無料であり、プラグインやテーマといった追加機能も無料のものが多いです。

自社ならではのコンテンツを発信する

自社サービスならではのコンテンツを発信していきましょう。

自社商品に関係するものであれば、社内で調達できるため、写真や動画などの素材に追加費用がかかりません。

また、無関係のコンテンツを発信していくより内容が濃くなるため、ユーザー満足度やコンバージョンが上がり、結果としてコスト削減になります。

★オウンドメディア 成功事例

必要な要素や機能を絞る

オウンドメディアに必要な要素や機能を絞りましょう。

ユーザーの利便性を高めようと思えば、オウンドメディアにあると良い機能は多数あります。

オウンドメディアの機能例
  • メルマガ配信
  • 会員登録
  • 複数人でのサイト管理機能
  • リマインド
  • レコメンド

しかし、低予算に抑えたいなら、必要最低限の機能を取捨選択していくことが重要です。

必要な記事数を絞る

オウンドメディアに必要な記事数を絞ると、ライターへの外注費が抑えられます。

目的である成果を定義し、結果につながる可能性が高い記事に絞っていきましょう。

このとき、検索ボリュームの多さにとらわれないでください。

オウンドメディア運営で定義した成果から遠いキーワードなら、扱わずに捨てる勇気を持ちましょう。

クラウドソーシングサイトで依頼する

制作会社ではなく、クラウドソーシングサイトで依頼すると外注費用が抑えられます。

クラウドソーシングサイトとは、インターネット上で個人に業務委託するためのサービス。ランサーズクラウドワークスが該当します。

クラウドソーシングサイトで発注すれば、制作会社より格安で依頼できます。

しかし、ワーカーの技術にはバラつきがあるため、高品質な記事を納品する人を探すには、ある程度の時間と手間が必要です。

ワーカーの評価や口コミを見たり、技術テストをおこなうプロセスが発生します。

国や自治体の助成金・補助金を利用する

国や自治体による助成金・補助金を利用する選択肢もあります。

規模や業種で対象者が制限されていますが、リサーチする価値は十分です。

助成金・補助金

特にIT導入補助金は最大補助額が350万円と高額であるため、対象者ならぜひ検討したい補助金です。

中小企業庁による「ミラサポplus」では、補助金や支援制度を検索できますので、チェックしてみてください。

オウンドメディア構築費用の事例

オウンドメディア構築費用の事例について、制作会社とCMSに分けて解説していきます。

制作会社による構築費用の事例

制作会社による構築費用は、プランや規模によって大きく異なります。

料金プランをホームページで公開している制作会社を、下記のとおり6つピックアップしました。

料金プランを公開している制作会社の例
  • ゴーメディア
  • クラウドサーカス
  • ユナイテッドリバーズ
  • LIG
  • SAL
  • ZERO

SEO会社のランキングについては、下記の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

★SEO会社 ランキング

ゴーメディア

ゴーメディア合同会社は、札幌市でWEBマーケティングを提供している制作会社です。

WEB制作やSEO、広告運用をワンストップで提供していながら、格安の価格設定で人気を集めています。

ホームページ制作の料金を項目ごとに公開しており、費用感がイメージしやすいです。

項目料金(税別)
設計・ウェブディレクション一式:必須30,000円~
管理代行12ヵ月42,000円
ウェブデザインTOPページ:必須30,000円~
テキスト作成代行文字単価3円~
Webコンサルティング月額15万円~

クラウドサーカス

クラウドサーカス株式会社は、WEBサイト制作だけでなく、アプリ運用やデジタル人材育成など複数のサービスを提供しています。

WEB集客支援としてセットプランを提供しており、初めてデジタルマーケティングに挑戦するユーザーも安心して導入できます。

ライブラリプランは独自テンプレートを活用し、エグゼクティブプランでは自由なレイアウトが可能です。

プラン料金
ライブラリプラン:10ページ200万円
エグゼクティブプラン:10ページ300万円~
Cloud CIRCUS for Web(ツールのパッケージ)5万円/月~
※税抜

ユナイテッドリバーズ

株式会社ユナイテッドリバーズは、制作から広告まで、複数のWEBマーケティングサービスを提供しています。

完全成果報酬型と月額報酬型のプランがあり、WEBマーケティングを丸投げできると掲げています。

オウンドメディア丸ごとお任せパックの料金プランは、下記のとおりです。

プランシルバーゴールドプラチナ
月額料金30万円50万円見積もり
記事数月6記事~月15記事~月30記事~
文字数/1記事1,600~3,000文字1,600~3,000文字1,600~3,000文字

LIG

株式会社LIGはさまざまなWEBコンテンツ制作を提供しており、SNSやメルマガ、体験記事に取材・インタビューも対応しています。

「ターザンウェブ」や「サイボウズ式」など、有名メディアの実績が多数。

メディアサイト制作の料金プランは、下記のとおりです。

料金プランベーシックプレミアム
料金500万円~800万円~
ページ数10ページ前後20ページ前後
期間3ヶ月~4ヶ月~
内容シンプルな構成CMSの組み込み

SAL

株式会社SALはオウンドメディア制作だけでなく、WEBマーケティング支援やSNS運用支援、パンフレット制作まで提供しています。

資生堂やテレビ東京コミュニケーションズなど、大企業のメディア制作実績が多く、多彩なノウハウを強みとしています。

メディア構築の料金プランは、下記のとおりです。

料金プランサクッとプラン良いとこ取りプランがっつりおまかせプラン
料金44万円187万円~385万円~
内容必要最小限の運用サイトのセミオーダーが可能戦略設計からメディア運用の提案

ZERO

株式会社ZEROはオウンドメディア記事作成代行や、ランディングページ制作をおこなっている会社です。

月間で1,200記事を作成する体制があり、質の高いコンテンツを継続的に提供しています。

記事制作代行・オウンドメディア構築料金は下記のとおりであり、初期費用は30万円です。

プラン記事代行オウンドメディア構築オプション
月額料金
(税抜)
40万円~50万円~項目による
内容専門性の高い記事も可能ブランディングや操作性を追求・投稿代行
・画像制作
・SEO対策
・メディア制作 など

CMS費用の事例

オウンドメディア構築に使用するCMSは、無料で使えるものもあれば、月額制のタイプもあります。

広く使用されているCMSを3つピックアップし、以下の表に費用をまとめました。

CMS名WordPressMovable TypeCream
費用無料ライト:2,750円/月
スタンダード:4,950円/月
プロ:8,250円/月
初期費用
レギュラー:33,000円
プレミアム:209,000円
月額
レギュラー:16,500円
プレミアム;33,000円

オウンドメディアのCMSについては、下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

CMS:WordPress

WordPressは無料で使えるソフトウェアであり、全世界のサイトのうち4分の1という圧倒的シェアを誇っています。

豊富なプラグインで機能を簡単に追加できるため、個人ブロガーから企業まで幅広く愛用されています。

CMS:Movable Type

Movable Typeは国産のCMSであり、サーバーの準備や管理が不要な点がメリットです。

規模に応じて6つのプランから料金を選べます。

スクロールできます
プランライトスタンダードプロアドバンス50アドバンス100アドバンス250
月額料金(税込)2,750円4,950円8,250円16,500円33,000円82,500円
ブログ数5102550100250
ユーザー数5102550100250
登録できる会員数100人500人1,000人1,000人1,000人

CMS:Cream

Creamは国産のCMSであり、初心者に嬉しい便利機能を多数そろえています。

初心者向けと謳ってはいるものの、スマホ操作に強く、SEOに特化した機能も搭載しているため、大手上場企業メディアでも使用されています。

プランレギュラープレミアム
初期費用33,000円209,000円
月額費用16,500円33,000円
対象個人
必要最小限で始めたい方
法人
カスタマイズ希望
PV制限月10万PV無し
サーバー契約不要必要

オウンドメディア構築費用まとめ

本記事ではオウンドメディアの構築費用について、相場や注意点に節約ポイントまで解説してきました。

オウンドメディアの構築費用は、サイト規模や社内リソースによって大きく異なります。

必要最低限の予算に抑えれば、サイト維持費とツール代だけで済みますが、大規模メディアのリニューアルともなれば300万円以上かかるケースもあります。

社内の人件費は絶対に削れない予算であるため、構築費用に組み込みつつ、担当者の業務量を圧迫しない体制づくりが重要です。

低予算でオウンドメディアを運用したい場合は、必要な機能や記事数を絞り、制作会社ではなくクラウドソーシングサイトに外注するなど工夫します。

オウンドメディア構築で失敗しないためには、かけた費用の確実な回収が必須なので、自社に最適なSEO会社を選んでサポートしてもらいましょう。

SEO会社の選び方については、下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

記事スナイパーはオウンドメディア構築の経験も豊富。

ただ記事を大量生産するだけではなく、マーケティング分析とSEOの知見をかけ合わせ、ターゲットに「刺さる」オウンドメディアの構築をおこないます。

もちろん、記事執筆のご依頼もお受けしますので、1記事からでもご相談ください。

≫「記事スナイパー」を詳しく見てみる

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